【臼蓋形成不全】保存療法と日常生活動作


よつばのクローバー
おはようございます!


便利な世の中になりました。
パソコンを叩けば、知りたい情報がいくらでも出てきます。


手術を主とした「外科治療」から、
メスを入れずに痛みをとる「保存療法」まで。


便利になるということは、それだけ労力も要るということです。
ある程度自分の“フィルター”を用意し、身構えていないと、
予期せぬ大量の情報に押しつぶされ
心、乱されるかもしれません。


痛みとは、心身の調整不良によって起こるトラブルです。
決して整形外科で扱われるような
骨や軟骨だけの問題だけではありません。
情報過多に陥らないように、
適度な距離感を保つことも痛みの解決には必要かも知れません。


治療に臨むにあたって
まずは、「自分がどんな治療でこの痛みを乗り越えたいのか」
ここを明確にすることが大切です。


さて、
臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん) = 変形性股関節症、
もしくは、
若ければ、自骨の手術、骨切り術。
いずれ人工関節にの手術を受けなければならない。


こうしたイメージが“現在もなお”色濃く残っています。


確かに日本の現状のように、
臼蓋形成不全が発覚しても、手術以外の手立てがないようでは、
こうした現実が待ち受けているかも知れません。


最も考えなくてはならないのは、
変形性股関節症へと至る経緯の分析、
それに見合った解決方法の提案です。


例えば、
床からの立ち上がりでは体重の7倍、
立ち姿勢、普段の歩きでは体重の4倍のストレスが、
股関節に圧し掛かるといわれています。


あまりにも身近な動作だけに、
専門的に指導されることが少ないようですが、
実は、こういう動作こそ、
しっかり見直さなければならないと思っています。


整形外科では、
痩せなさい、筋力をつけなさいと運動処方されます。
確かに間違ってはいないのですが、


人により、太りやすい人、太りにくい人、
また筋力も、付きやすい人、つきにくい人がいます。
効果が出るまでに時間もかかります。
身体を動かすことに興味がある人にとっては良いのですが、
苦手な方にとっては、なかなか大変なものです。


それよりも、いまある環境(体重、筋力など)の中で、
股関節への負担を軽減させる。
つまり、股関節への負担のこないテクニックの習得です。


銀座にお越しいただく約9割の方が
常勤やパートタイムでお仕事をされています。


通勤を含め、お仕事の時間こそ
股関節への負担を軽減する絶好のチャンスです。
お仕事中の座位姿勢はもちろん、
通勤時の歩き方、ホームでの電車を待っている立ち姿勢の改善から
始められれば、
それだけで、股関節への余計なストレスを回避できます。


股関節を専門にはじめた4~5年前と比べ、
圧倒的に20代や30代の方が増えました。


ただ、どうでしょうか。


駅のホームで立ち姿をみていると、
まともに両脚で立ててる女性は少なくないですか。





片脚を曲げたり、どっちかに極端に体重を寄せたり、
股関節のみならず、
身体全体に大きな負担を課しています。


股関節の痛みとは、
こうした日常的な積み重ねによって生じる痛みです。
突発的に生じるに痛みにも何か原因があるはずです。


レントゲン上は、
軟骨のすり減りや骨の変形となって現われますが、
その原因は、日常的な動作に問題があるかも知れません。


また、靴によっても、その影響は深刻化されます。




ヒールの靴、ブーツを履くには、
それなりの心づもりが必要です。


先日初めてお会いした方は、
「またヒールをまた履きたい」との希望をもって
お越しになられました。
決して不可能ではありません。
但し、気を付けなければならない、いくつかのポイントがあります。


専業主婦の方でも、
普段の台所での立ち姿勢、
お買い物に出る際の歩き姿勢を整えるだけで、
痛みは変化しますし、楽に動けるようになってきます。


股関節痛の治療の中で最も見落とされているのが、
「日常生活動作」への介入です。


人間がもつ効率的な身体の動きを日常動作から実践していく。
痛みの解決への鍵となります。


違和感、痛みを感じた早い段階で、
日常生活の改善に取り組めれば、手術は必要でなくなるでしょう。
毎年増加傾向にある手術件数も
確実に減らすことができると思っています。


今あるそれぞれの環境の中でベストを追求する。
ここでの役割です。


手術をしても、しなくても、
ぜひ改めて、
ご自身の日常動作を見つめ直して頂きたいと思っています(^v^)






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6月29日(金)〜7月2日(月)募集を締め切らせていただきました。

          
■7月のご予約状況をアップしました。
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【臼蓋形成不全】股関節痛と可動域

    
よつばのクローバー
おはようございます!


お知らせです。


【第12回 姿勢・歩行教室の開催のお知らせ】


股関節痛を抱えている方、
変形性股関節症との診断を受けた方を対象に
定期的に姿勢・歩行教室を開催しております。

今回のテーマは、「姿勢」です。
普段の生活の場でもある台所や電車の中での立ち姿勢。
筋肉の働きを重視した立ち方を御指導致します。
現在ginzaplusへお越し下さっている方へは復習
初めての方へは、
今までにはない新たな感覚を体感していただける内容となっております。
股関節に違和感や痛みを感じた方にとって
立つこととは一体どういうことなのか・・・。
今一度、身体を動かしながら感じ取っていただきたいと思っております。

日常生活の中から適切な刺激を筋肉に与え、
効率的に筋力強化を図っていきましょう。
出っ尻り姿勢を修正し、
ヒップアップにも効果的なトレーニングメニューを準備し、
お待ちしております。


日 時:

2012年 5月3日(木)
   
    第一部   10:30  〜  約60分 定員に達しました   
  
    第二部   13:30  〜  約60分 定員に達しました


2012年 5月4日(金)

    第一部   10:30  〜  約60分  定員に達しました


2012年 5月5日(土)

    第一部   10:30  〜  約60分   定員に達しました


多数の参加申し込みをいただきまして、ありがとうございます。
定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきました。
また定期的に開催致します。ブログにて日程をご確認下さい。
どうぞよろしくお願い致します。

場 所:東京・銀座 「股関節セラピー ginzaplus」

     東京都中央区7-10-5-904号 Duplex Ginza
         
     詳しくは、こちらから         
        
     
人 数:最大3〜4名

料 金:4000円

対 象:股関節痛経験がある方、どなたでも御参加いただけます。
 

その他:
■ 動きやすい服装でお越し下さい。
■ 靴下着用 or 裸足で行います。
■ 今回は患者様を対象としております。
  医療従事者の方のお申し込みは御遠慮下さい。

参加ご希望の方はこちらの予約フォームから、
5月5日の○印を選択し、必要事項をご記入の上お申し込み下さい。
どうぞよろしくお願い致します。



さて、本題です。



外国へ行き、その国の暮らしを経験すると
また違った側面から、
日本人特有の股関節痛発症の原因が垣間見れます。


日本では一般的に、
臼蓋形成不全=変形性股関節症といったイメージが
非常に強いように思われますが、
果たして諸外国ではいかがでしょうか。


欧米の文献、研究報告などをみていると、
議論が分かれるようです。


例えば、
(また後日ご紹介いたしますが)
2011年に発表された論文の中では、

 Relationship of Acetabular Dysplasia and
  Femoroacetabular Impingement to Hip Osteoarthritis:
   A Focused Review”


臼蓋形成不全と変形性股関節症との関係については、
回答は、半々に分かれています。
つまり、必ずしも、臼蓋形成不全があるからといって、
変形性股関節症に移行する、とも断定できないようです。


ところが日本では、
臼蓋形成不全があると、初対面の診察にも関わらず、
いきなり手術を宣告されたり、
また、比較的股関節の機能が保たれていても、
大きな手術を勧められ、術後、後悔されている方たちを多く拝見します。


世界の研究報告に目を向けると、
臼蓋形成不全の治療方針に関する日本の現状については、
どこか偏った情報が蔓延しているかのように思えてしまいます。


それよりも今注目されているのは、
FAI(FemoroAcetabular Impingement)という病態です。
「大腿骨の骨頭」と「骨盤」側との衝撃、
関節に傷を作るような“股関節の危険な動き”
股関節痛の発症に関与しているということです。


では、どんな“動き”に注意する必要があるのでしょうか。


ひとつには、
股関節を曲げた状態での内側にひねる動き、
つまり、股関節の屈曲 + 内旋(ないせん)には、
気をつける必要があるかも知れません。


我が家の息子は5歳。
3歳まで、気が付くといつもこんな姿勢で、
床で本を読んだり、ブロックを積み重ねたり遊んでいました。



経験的に、
幼少期のこうした姿勢を経験されている方に、
股関節痛を抱えた方が多く見受けられます。
うちの子には、
この座り姿勢を止めさせるのに1年もかかりましたが、
幼稚園での生活にも何か原因があったように思われます。


一方外国に目を向けると、
男性でも女性でも、
胡坐(あぐら)姿勢を頻繁に見かけます。




日本の文化とは異なり、
女性が脚を広げて座っても、それ程大きな問題にはなりません。
こうした光景を日常的に目にします。
写真のように、
股関節を外に広げる、外旋(がいせん)させる機会が
日本人よりも遥かに多いのかも知れません。


日本では、正座の文化。
奥ゆかしさを基調とする日本文化では、
膝を揃え、脚を広げることを良しとしない。
つまり、
最初に取り上げた“股関節の危険な動き”を
日々生活の中で実践しているとも考えられるのです。


床に座っているときにも膝は内側(=正座)。
椅子から立ち上がるときも膝を揃えて。
立って、歩くときには、今度は骨盤を前傾させて…。


全てこれらは、
股関節の屈曲(くっきょく)+内旋(ないせん)を伴う、
股関節にとってはマイナスに働く運動です。


股関節の回旋運動。
内旋も外旋も同じように
同程度動かせていれば、股関節のトラブルも少ないはずですが、
股関節痛を抱えるに至った方は、どちらかに偏った運動を好みます。


股関節痛の発症には、
臼蓋形成不全のように遺伝的に骨の形態異常も
もちろん影響はあるでしょうが、
生活の仕方そのものが、
股関節痛の発症に拍車をかけることは、間違いないように思われます。
まずは、日常生活の中から、
股関節にとって危険な運動を取り除いていくことが大切です。






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 4月26日(木)〜28日(土)
 5月23日(水)〜27日(日)
 
 以上の日程を予定しております。
          
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【臼蓋形成不全】歩行と可動域

  
よつばのクローバー
おはようございます!


股関節痛の予防には、
日常動作に対する配慮は欠かせません。


特に、温存療法においては、
日常生活動作(姿勢、歩き、立ち上がりなど)の中から、
痛みを誘発させるような“危険な股関節の運動”を
修正していくことが大切です。


先日お越しくださってい方からお借りした本、
北海道の股関節専門医師、
I先生の著書の中には、
習慣的に「正しく歩く」ことが
股関節痛を未然に防ぐためにも重要であることが触れられています。


体重の4倍もの負担がかかる歩行。


ただ、何となくやり過ごしてしまうのか。
それとも、しっかり筋肉を使い、体重を受け止めることができるのか。
この使い方の差が、その後の股関節の寿命を左右すると書かれています。


特に、日本人は、
股関節痛を発症しやすい国民ともいわれています。


骨の先天的、後天的な発育不全「臼蓋形成不全」
潜在的に抱えているひとが他の民族に比べ多いからです。


臼蓋形成不全とは、
ご存知のように、骨盤側の屋根の浅い状態です。




ライフスタイル、職務形態、幼少期からの癖など、
様々な要因が重なり合うことで、
股関節へのストレスが蓄積し、やがて、痛みを発します。


著書の中では、
変形性股関節症の有病率が調査されており、

■ 男性では、0〜2%

■ 女性では、2〜7.5% 

日本人人口1億2千万人に換算すると、、
約120万〜516万人の方に、
医学的に変形性股関節症との診断されるひとがいるとの結果です。
これは、驚くべき数字です。


では、股関節痛の予防には何が大切か。
こちらの先生が仰るように、
私もまずは、「歩き」が大切だと考えています。
それは、
初期であっても、末期であっても、
ご自身の股関節状態に合った正しい歩きを日々実践することです。


とはいっても、
生まれてこの方、歩きの指導など受けてきたことが無い方が
ほとんどです。


まずは、臼蓋形成不全を抱えた方の歩きの特徴を
科学的に検証してみましょう。


一番の大きな特徴は、(股関節の)可動範囲の狭さです。


臼蓋形成不全の方は、
もともと可動域が良好な方がほとんどです。
ベッドに仰向けになって、
股関節を動かすと、皆さん、良く経過が動くんです。


ところが、どういう訳か、
地に足を着け、立って、実際に歩いてみると
可動域が極端に狭くなります。


この報告でも
健常者と比較して、
やはり臼蓋形成不全の方は、股関節の動きに問題がみられます。

               


※左のグラフが【健常者】、 右が【臼蓋形成不全】の方。


荷重位(体重を乗せた状態)での動きの減少は、
後々、股関節へ致命的なダメージをもたらすことがあります。
痛みの原因として扱われる、
筋力低下、筋肉のコリ、軟骨の擦り減り、骨の変形などは、
こうした機械的なストレスが元となり発症します。


典型例としては、ダンス経験者の方たち。
臼蓋形成不全の方たちでダンスを経験されている方は、
現役のころは、動き過ぎるくらいよく動いていた股関節も
年齢を重ねるに従い、徐々に可動域が狭くなってくることがあります。


たとえ、歩き、移動動作に問題が無いと感じていても、
動きに違和感を生じたときこそが、治療のタイミングです。


当初は、自覚的な症状も乏しいものです。
日々、何千回と繰り返される体重を支える運動の中で、
徐々に徐々に筋肉の働きのアンバランスをもたらし、
関節内では、不適切な動きを繰り返し、
皆さんが、痛みを感じたときには、
既にレントゲン上にも軟骨の隙間の減少、
骨の変形が始まっている・・・。


こうした経過(変形性股関節症の前期や初期→末期)を
日々間近に診ているからこそ、
股関節に違和感を感じた方には、
今すぐにでも
日常動作の改善に取り組んでいただきたいと思っております。


股関節にトラブルが起こり、
移動能力が欠けることほど精神的な苦痛はありません。
できるだけ早期に治療を受けることができれば
身体に負担になる手術を回避することもできます。
股関節の痛み治療とは、時間との闘いでもあるのです。


reference)


Akira Kanai. Biomechanical investigation of ambulatory training in patients with acetabular dysplasia
a Department of Physical Therapy, Toyohashi SOZO University School of Rehabilitation. Gait & Posture 28 (2008) 52–57







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【臼蓋形成不全】臼蓋形成不全と筋力トレーニング

       
よつばのクローバー
おはようございます!


股関節や腰まわりに違和感や痛みを感じ、
病院でのレントゲン撮影で「臼蓋形成不全」を発覚し、
慌ててお越しになられる方がいらっしゃいます。


でも、大丈夫です。ご安心ください。
正しい知識と適切な介入手段をもって立ち向かえば
それほど怖がるものではありません。


大事なことは、
どうして「臼蓋形成不全」を抱えるようになったのか。
どこがどういう風にすると痛むのか。
これまでの生活のなかでの負担になるような癖はないのか。


こうしたことを改めて見つめ治すことで、
痛みを上手にコントロールし、
また再び快適な生活を送られている方は大勢いらしています。


ただ、病院では「臼蓋形成不全」がわかると、
「筋力トレーニング」が処方されます。
これが効果を示すのは、特に症状の軽い方たちです。
初期の初期であったり、
限られた症状を有した方にとっては有効であっても
決して万能な方法とはいえないようです。


こちらで経過を拝見する限り、
トレーニング直後は改善されたように思えても、
その後時間をかけながら徐々に悪化して場合も多いのです。
その実施には細心の注意を払う必要があるといえるでしょう。


股関節痛を抱えた方の「筋力トレーニング」とは、
手術後のリハビリにおけるそれとは“狙い”が異なります。


「臼蓋形成不全」を診断され、
「筋力がないから」との短絡的な理由で
生活状況も考慮せずに筋トレを勧められた方は要注意です。


筋力で関節を補おうという発想があるようですが、
痛みを既に抱えた方にとってはハードルが高すぎます。


変形性股関節症へ移行するケースの多くは、
日本では「臼蓋形成不全」の影響を強く指摘されておりますが、
この背景には、
日本独特の生活様式、
欧米とは異なるライフスタイルが関与していると私は考えています。


股関節痛を抱えるに至った大本の発生要因を理解できると、
その後のリハビリ、予防のために必要な課題が
明確になってくると思われます。


「臼蓋形成不全」を抱え「筋力トレーニング」を処方された方は、
ますはご自身の身体にとって本当に筋トレが必要なのか、
その目的をしっかり捉える必要がありそうです。
いつでもご相談を承ります。









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