2016年とこれから

 

昨日12月28日をもちまして、本年度ginzaplusの仕事納めとなりました。

ブログやホームページ、講演会を通じ、昨年以上に多くの皆様に保存療法へチャレンジして頂き、本当に嬉しく思っております。

変形性股関節症に関わらせて頂くようになって、私がまずお伝えしなければならないと思ったのは、手術以外に「保存療法」という介入手段がある、という事実です。海外では日本よりもずっと先にその効果を立証し国単位で活動を続けています。しかし、ご存知のように日本では医療システム上の問題や医療者側の意識の違いから、十分な保存療法が提供されていません。見渡せばここ数年で人工関節センターが各地に乱立し始め、治療の主流は確実に「手術」に傾きつつあります。それでも世界の臨床家は保存療法の効果を強調し普及させようと取り組んでいます。だからこそ同じ視点で、医療とはまた別の角度から、保存療法への理解を広く多くの方にお届けしたい、と思っております。

 

来年前半までの予定です。

 

【2017】

1月・・・大阪出張施術

2月・・・福岡出張施術、朝日カルチャー講演会(湘南)

3月・・・(トライアスロン)

4月・・・大阪出張施術、朝日カルチャー講演会(新宿)、(トライアスロン)

5月・・・仙台出張施術

6月・・・朝日カルチャー講演会(湘南)、朝日カルチャー講演会(福岡)、福岡出張施術

 

今年はあまりの忙しさにほとんど出場できませんでしたが、来年はトライアスロンへも力を入れます。以前のブログでも公言した通り目標は50代での世界選手権へ出場!です。皆様の挑戦とともに自分自身も成長し続けたいのです。私の理学療法士としての人生は「保存療法の普及と発展」それと「トライアスロン」、この2つに尽きます。苦しい時の支えになるのが、トライアスロンで鍛えられた体力であり精神力。それらが活かされるのがまさに皆様との保存療法の現場です。

 

これから日課の朝ランに出かけてきます。

来年度も多くの皆様にお会いできますのを楽しみにしております。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。年明けは5日(木)からスタートです!

 

ginzaplus 佐藤正裕

 

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【股関節唇損傷】股関節鏡視下手術後の画像所見の変化

 

来年へ向け講演会のご案内です。

現在のところ2月に神奈川県・湘南で4月には東京・新宿での開催が予定されています。

「股関節痛の予防と改善」をテーマに、日常生活動作から股関節痛の発生原因について考えてみたいと思います。また海外における保存療法の取り組みについてもご紹介させて頂きます。ご希望の方はこちらからお申し込み下さい。

 

さて、今日も股関節鏡視下手術後のリスクについてです。

 

前回のブログでは手術後の歩き方ついて触れました。

今回はその後のレントゲン上の変化です。「手術は成功」とはいっても痛みをかばって歩き続ければ、やがてその影響は画像上にも現れます。

 

 

股関節唇損傷の手術には、縫合術や切除術、出っ張った骨を削ったり、足りない屋根を補ったり、靭帯を移植したりなど、医師により各種趣向を凝らした手技が実践されます。しかし、たとえ高度な治療技術をもっても適応を誤れば、一気に症状は進行します。おふたりとも50代、術後1年も経たないうちに軟骨は消失し亜脱臼へと悪化しています。手術への期待と精神的な落胆、医療への不信など、この年代でここまで悪化してしまうと保存療法でも対応し切れない場合があります。残す手段は人工関節です。過剰医療になってはいないのか、専門家の意識改革が必要ですが、患者様側もきちっとした知識をもって向き合う事が大切です。

 

ginzaplus 佐藤正裕

 

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【股関節唇損傷】股関節鏡視下手術後の歩容の変化

 

年末にかけて沖縄から多くのお問い合わせを頂いております。

現在のところ沖縄への出張予定はございませんが、来年2月には再び福岡へ滞在します。来年以降は年3回に増やしたいと思っております。1月1日から募集を開始致しますので、この機会にぜひご検討下さい。

 

さて、股関節鏡視下手術後のご相談が続いています。

 

相変わらず股関節鏡の専門家は、手術後のリスクについて直接患者様へは説明されませんので、今日もその後の影響について触れておきたいと思います。手術後のリハビリを携わる立場として、手術を検討中の皆様へは、ぜひとも知って頂きたい情報です。

 

 

手術をしても歩き方に問題を抱えれば、必ず、反対側の股関節もしくは他の関節に不具合を訴え始めます。10代や20代でこうした術後の状況を拝見すると将来が心配です。早い年齢で人工関節を考えなければならないかも知れません。40代以降の股関節痛へも今は内視鏡で何とかしようと専門家は必死です。但し、加齢に伴う関節唇損傷がある事も忘れないで下さい。幼少期の身体の使い方の癖、日頃の疲労の蓄積が原因になっています。歩き方を指摘されたことはありませんか?ほとんどの痛みは関節鏡を入れなくても、すぐにでも解消できる痛みだったはずです。

 

ginzaplus 佐藤正裕

 

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【股関節唇損傷】プロゴルファーに発症した股関節痛

 

今週は幾分過ごしやすいですが、段々と寒くなってまいりましたね。いかがお過ごしでしょうか。朝の4時くらいが最も身体が冷える時間帯といわれています。朝に痛みやこわばり、動きにくさを感じるのもこのためです。この時期に備えて暖かい時期から身体を動かしていた方は楽でしょう。まだ準備ができていない方、朝のお風呂、ホカロン、体操などで調整しましょう。できるだけ冷やさぬ心掛けが一番です。

 

今日は股関節唇損傷に関する話題です。

 

今年の大阪での股関節学会、学会長からのご報告では、股関節唇損傷も7割が自然治癒します。股関節唇損傷関連の痛みでお悩みの方、ご参考になさって下さい。

 

「股関節唇損傷自己体験記」

 

今日は、プロゴルファー選手の施術記録です。

 

【医療機関で診断された病名】

股関節唇損傷

 

【解説】

ゴルフ歴15年、20代のプロゴルファーです。

連戦が続き身体へのケアが行き届かない中で発症した股関節痛。半年も経たない内に反対側にまで痛みは及び、専属コーチの指導をや整体へ通っても痛みが取りきれず、医療機関では股関節唇損傷との診断。体幹トレーニングや筋肉ほぐし、通院リハビリを継続してきましたが改善が認められず、医師からは手術が必要との宣告を受け、ご相談にみえました。

ginzaplusへ通うようになってからは回を重ねる毎に痛みは軽減され、1年経った今では走れるまでに回復。試合へも出場できるようになり、自己メンテナンスの方法も習得済みです。

「もう復帰はできないと思っていた。」

絶望の淵から這い上がり、見事再びプロゴルファーとしての人生を歩みはじめています。

 

【理学療法士コメント】

ボールを打つ瞬間よりも圧倒的に歩く時間が長いのが、ゴルフの特徴です。

施術前の動画のように股関節痛を抱えた初期の方は、決まって、左右に大きく骨盤を揺らす特徴があります。前へ進まなければならないのに重心を左右へ逃がす、これでは非効率ですしその影響は、必ず、股関節周囲筋肉のこわばりや筋力低下となって現れます。医療機関ではこうした歩容に対し、一律に、マッサージや脚の横上げ運動を励行するので上手くいかないのです。いくら股関節周囲の筋肉を緩めても、いくら体幹を鍛えても、まずは、根本的な原因でもある荷重時の身体の使い方に着手しない限り、同様の症状を繰り返すことになります。足の接地のタイミングに合わせ一斉に股関節周囲の筋肉が働き、お尻を左右に振らずに荷重できるようになれば、痛みの原因となり得る関節内・外への余計なストレスは軽減され、自然とバランスの良い筋肉が獲得されます。仕上げに活用するのは、インソールです。ある程度荷重姿勢が安定し、痛みが消失された時期を見計らい、インソールを併用することで更なる強化に努めます。

来年以降の活躍が楽しみですね!

 

【痛み】

「歩行時、座っている時。」

 

【ginzaplusへの期待】

「ゴルフをやっているので、競技に復帰できるようになりたいです。」

 

【施術期間】

約11ヶ月、計7回。

 

【施術前】

 

【施術後】

 

 

ginzaplus 佐藤正裕

 

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【股関節唇損傷】股関節鏡治療の影を光に

 

股関節鏡の手術により関節症が進み、人工関節を余儀なくされ、ご相談頂くケースが増えています。

 

本来ならば、医療現場の専門家から説明されるべき事ですが、関節鏡による合併症として軟骨損傷が高頻度で発症する事が報告されます。特に、50歳以上を対象に行う場合には、その後の人工関節の導入も視野に入れ術前説明が必要である、と述べられています。

 

最もリスクがあるとされるのは、臼蓋形成不全に対する股関節鏡です。全国から術後のご相談を受けますが、成功例と失敗例、その落差は凄まじいものがあります。今年参加したいくつかの国際学会でも日本での現状を話すと、専門家からは否定的な声が返ってきます。アメリカやオーストラリアなど先進の国々では既に反対派の意見が圧倒的です。

変形性股関節症と混同してはならない、彼らの考えです。

 

但し日本においては、2016年から内視鏡を用いる手術の保険適応が拡大され、股関節においても例外ではありません。そのため今後は益々、人工関節に満たない年齢層または骨切り手術には子育てや仕事など社会的な面から難しいと判断された股関節痛患者さんを対象に、これまで以上に股関節鏡による検査や治療が勧められる機会が増えることが予測されます。

 

過去の失敗(=影)からどう発展(=光)へと繋げられるのか、まさに正念場を迎えているのでしょう。

 

本日は症例紹介です。

30代の女性です。

 

【医療機関で診断された病名】

股関節唇損傷、臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全) 

 

【解説】

数年前にヨガにより股関節に違和感を生じ、その後は症状は繰り返していたものの自制内であったため、運動やジム通いは継続していました。しかしながら数年経ってから、突然、座っていても歩いていても痛みが持続するようになり、近所の専門病院の医師からは、股関節唇損傷との診断が下されました。その後、病院でのリハビリやブロック注射を試みてきましたが、一向に改善の兆しがみれず、ご友人の付き添いのもとginzaplusへご相談頂きました。

当初は松葉杖を使用なしければ歩けない程でしたが、数回の施術で徐々に痛みは解消され、通常の生活が送れるようになっています。現在はジム通いも再開されています。

 

【理学療法士コメント】

近年、股関節鏡視下手術による合併症が急増する中で、理学療法士に求められる役割とは、その適応を見極めることです。あるプロスポーツチームの調査結果では、股関節唇損傷が確認された選手の約半数が痛みを訴え、残りの半数は画像上の異常が確認されても痛みを訴えなかったとの報告があります。つまり、股関節を酷使するようなアスリートでは股関節唇損傷も避けられない場合があり、治療対象となるかは手順を踏んで精査していく必要があります。度重なる画像診断や高額な検査よりもまずは保存療法、問診こそが鍵を握ります。受傷に至った経緯やその後の受診歴を辿れば、おおよそ痛みの原因は推察できます。今回のケースのように身体的な要素よりも受診時の精神的なショック、メンタルが主要因となれば、治療前にしっかりとした状況説明をし、理解が得られた時点で直ちに動いていくことが大切です。アスリートにとっては安静こそが大敵であり、極端な安静は関節の硬さや筋力低下を招くばかりか余計な不安を植え付けることで治癒を遅らせ、結果、現場復帰を諦めざるを得ない場合すら存在します。

痛みがおさまり精神的にも安定を取り戻せたならば、再発予防へ向け、今後はご自身が主治医となり症状を診れるよう、ケアの仕方や基本的な知識を習得して頂きます。また、同じ股関節痛でもメンタルが主要因となった場合、継続的な関わりが必要となることもあるため、いつでも連絡が取り合えるようなサポート体制が極めて重要といえるでしょう。

 

【痛み】

「今は股関節よりも腰が痛い。」

 

【ginzaplusへの期待】

「痛みをとりたい。普通に歩けるようになりたい。」

 

【施術期間】

約1年、計3回。

 

【施術前】

 

 

【施術後】

 

 

ginzaplus 佐藤正裕

 

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