影響を受ける股関節


ダイアナさん、先日は遠いところお越し下さいまして
ありがとうございました。


あの日、セラピー後に歩いていただいた時には、
横揺れがほとんど消えていましたね。


よいイメージを持つことも大事なことですし、
短時間でもご自身の身体を通じて達成できた、
“成功体験”は何よりも身体に浸透いたします。


「こうすれば痛くない」

「ここを意識すれば横揺れがなくなる」

というポイントが皆さんそれぞれに必ずあるはずです。


痛みは精神的な問題とも密接に関係がありますから、
なんとか皆さんにはこの“成功体験”を通じて、
痛みのメカニズムを理解し、
解決可能であることを実感していただきたいと思っています。


さて、少し文献的考察も踏まえて、
姿勢による股関節への影響を考えてみたいと思います。


まず、下の図をご覧ください。




Reference:Neuman, An Arthritis Home Study Course 1998
このような姿勢パターンをとる方は多いと思います。


股関節を少し曲げて、骨盤を前傾(=前に傾く)させています。
腰も沿っていますね。


骨盤と大腿骨の不安定性を得るために、
無意識に身に付けた姿勢です。

(筋肉が働き方を忘れてしまったのが大本の問題なのですが…。)


このような姿勢をとると、
股関節内の靭帯や関節包は緊張し短縮します。
またそのまわりの筋肉も過剰に働くようになります。


一方、本来の立位姿勢は…


下の図をご覧ください。





股関節がしっかり伸びていますから、
股関節内にある靭帯、関節包へのストレスは少ないでしょう。


当たり前のようにみえるこの姿勢も、
実は、かなり高度な能力を必要とされる姿勢なのです。


ダイアナさんがおっしゃられるように、
この状態を維持するには、
骨盤周囲の腹筋と殿筋の活動が必要不可欠です。


これまで骨盤周囲筋の活動による
股関節が伸ばされる経験が少なかったはずですから、


股関節周りの筋肉やその他靭帯や関節包も
伸張されることで、びっくりしているかもしれません。


ここには神経も通ってますから、
伸ばされることによる痛みも多少あるはずです。


ストレッチと同じですね。


ただ股関節だけを伸ばそうとすると危険です。


前回一緒に運動したように、
骨盤周囲の筋肉が働いているのを確認しながら、
股関節が伸びていくのことを実感できれば
非常に安全で良いトレーニングです。


今回の経験はダイアナさんにとって、
今までの股関節と歩んだ生活の中でも、
大きな変化であったと思われます。


まずはゆっくり少しずつ無理のないように、
意識してみてください。


そして、これからの変化を楽しみましょう!


次回お会いできるのを楽しみにしております。




よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

ダンサーのための運動学

<お知らせ>

●以前にブログでお知らせしました「歩行教室(少人数制)」への
 参加ご希望の方からお問い合わせが続いております。
 
 まだ詳細の日時は未定でございますが、東京・世田谷区で
 場所がようやく見つかりましたので、
 もう少々お待ち下さい、近日中にご案ご内申し上げます。

 

さて、



人間の身体とは(無重力ではない限り)、
常に「安定」の基に効率的で巧みな動きが可能となります。


股関節にトラブルを抱えたダンサーの方々を診る中で、
特にこの「安定」をいかに作り出すかが、
今後のダンス生命を左右すると言っても過言ではないようです。


ダンサーの方の股関節はものすごくよく動きます。
一般に言われる、正常の可動域以上の動きがあります。


問題が出てくるのは、
重力下で同じような股関節の運動を引き出そうとするときです。


十分な安定性が身体から供給されていれば、
股関節への負担はそれ程多くはありません。


しかし、
安定性が供給されずして、可動性ばかりが先行すると、
股関節まわりの筋肉にストレスが蓄積し、
いずれ痛みとなって現れることがあります。


安定性が損なわれた上で大きな動きを作ろうとすると、
関節そのものにも負担になるのです。


安定性を供給できる筋肉は
皆さんの身体の深いところに存在します。
ゆっくりとした動きで反応する筋肉です。


この筋肉の働きを促すことができれば、
ダンスを続けたり、スポーツを継続することも可能でしょう。


その考え方と身体の使い方さえ身に付けることができれば、
安全に楽しめるのです!



「股関節痛のLE SALON GINZA plus」はこちら


旧ブログ「股関節痛は怖くないPart供廚こちらです。




よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

自分を知ること


ここでのセラピーを通じて、
皆さんには自分の身体がどうなっているのかを
知っていただきたいと思っています。


現在の自分の身体の様子がわからないで、
闇雲にトレーニングをしたり、無理をすると、
かえって症状を悪化させることがあります。


ある股関節の専門のドクターは、
毎日の股関節の痛みの様子を一日の歩数でチェックするように
ご指導をされているようです。


ご自身の能力を知る上では重要なことだと思っています。


わたしは皆さんには自分の姿勢や歩き方がどうなっているのかを
知っていただきたいと思っています。


その姿勢や運動の仕方によっては、
筋肉の痛みを作る原因が潜んでいることが多いからです。


もちろん鏡に映る自分の姿を見るのが、
苦手な方がいらっしゃるのも事実です。


しかし、
自分の身体の特徴を知ることが、
股関節に対して負担の少ない姿勢や歩き方を
身に付けることにつながるのです。


たとえば、


今皆さんの骨盤はどうなっていらっしゃいますか。





左の図のように、
骨盤が常に前に傾いていると、
股関節を曲げて体重を支えるようになります。


立った時にお尻が出っ張ってしまう方に多い骨盤の位置です。


こうなると、今度は太ももの付け根の筋肉が常に働きます。


内股の筋肉や太もも前面の筋肉の過剰な疲労を招き、
痛みを作りやすい状態を作り上げているのです。


この様な骨盤の位置では、脚を上げるのも大変です。
より大きな力を必要とします。


歩いていても疲労が訪れるのが早いでしょう。


写真の中央に位置する骨盤の位置が理想です。


しかし、
股関節の伸展制限(=股関節が後ろに伸びない)があると
この位置で姿勢を保つことが難しいこともあるでしょう。


それでも、少しだけ骨盤を起こしてあげられたら
股関節への負担は軽減されます。


わたしは、皆さんの骨盤の位置を常に診ています。


股関節の痛みの原因は、
「骨盤の運動機能の低下ではないか」
とまで思っているくらいです。


セラピー後もその途中でも、
皆さんに骨盤を動かしていただくのは、
股関節の痛みと最も関係のある骨盤の位置を
筋肉を働かすことで知っていただきたいからです。


ご自分の骨盤の位置関係がわからない方はいつでも聞いて下さい。
ここに痛みの原因の大事なヒントが隠れていることがあるのです。





よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

運動パターン


下の図をご覧下さい。


 ↓△盖咯紊欧留親阿任垢、
どちらがより安全でしょうか。





反対側(=左脚)の脚を伸ばしての脚上げです。
脚を持ち上げるのに、股関節まわりの筋肉に頼った運動の方法なので、
腰、太ももの付け根には大きな負担となりそうです。


筋肉の状態が悪ければ、痛みを作りやすくなるでしょう。





反対の膝(=左脚)を曲げての脚上げです。


こちらの方が股関節に対しては安全です。
膝を曲げることで、骨盤を安定させ、
腹筋の力も利用できます。

骨盤を安定させる筋肉が働いているので、
脚を持ち上げるのも,鉾罎戮襪箸困辰罰擇覆呂困任后


同じ脚上げの運動ですが、
脚にかかる負担には大きな違いがあるのです。


ここにお越し下さる方も、
病院で,里茲Δ淵螢魯咼螢瓮縫紂爾鮖愼海気譴董
痛みを生じている方が多いです。
股関節の運動を全て股関節周りの筋肉に委ねる危険な方法だと思うのです。


片脚の重さは、体重の6分の1の重さがあるとも言われています。


その重さを,竜咯紊欧里里茲Δ法
股関節周りの筋肉だけで、コントロールしようとすると
かなりのストレスがかかり、痛みを伴うこともあるでしょう。


皆さんの普段のトレーニングで、
痛みや違和感を感じたら何か運動方法に原因があるのかも知れません。


早目にご相談下さい。


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忘れ去られた大腿四頭筋(だいたいしとうきん)


先日ブログの中で筋肉のお話をさせていただきましたが、
もう1つ続けてご紹介させて下さい。


早速ですが、
皆さんの歩行を診るときには、まずは「外」からじっくり観察します。


大まかなイメージを捉えるようにしています。


たとえば


●横揺れが大きあるのか、ないのか。


●踵(かかと)の方から着けているのか、いないのか。


●股関節がしっかり伸びているのか、曲ったままなのか。


などなど。


それともう1つ大事なのが、
「内」からの活動を確認することです。


本来働くべき筋肉が働いているのかどうか…。


これは「外」から診ただけではわからないので、
必ず筋肉に手を添えてその働きを触診し、確認します。


さて今日は、
歩行の中でも特に重要な働きを担う、
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)についてです。


まずは下の図をご覧ください。




この筋肉は4本の筋肉から構成され、
太ももの前面に付く、脚の中でも最も大きな筋肉です。
(図の中では、「大腿直筋」という筋肉が省略されていますが、
 vastus intermeidusという筋肉の上に存在します)


このように大変大きな筋肉ですから、
歩行の中でも十分に活躍してもらわなければなりません。


逆にここに働いてもらわないと、
他の筋肉へのストレスとなり、痛みを生じさせます。


しかしながら、
この働き方を忘れてしまっている方がいらっしゃいます。


よく病院では、
ここの筋肉を鍛えなさいと言われて、リハビリ指導を受けますが…、




この様なトレーニングを経験されたことはありませんか。


これは確かに大腿四頭筋を鍛えるトレーニングです。


でも皆さん、
これは我々の日常生活で本当に必要な筋肉の働きでしょうか。


わたし達が欲しいのは大腿四頭筋の“機能的な働き”です。


“機能的”というのは、
今行っているトレーニングの成果が
普段の日常生活に反映されなくてはなりません。


つまり
股関節が「伸びている」とき、
立っている時や歩いている時の働きが我々の生活の中では必須なのですが、


御覧のように股関節が「曲がっている」ときの大腿四頭筋の働きは、
日常生活でも本当に重要なのでしょうか。


日常生活で必要となる大腿四頭筋の働きを、
「こうやって働くんだよ」と気持ちを込めて、
条件を整えた上で新たな感覚を注入する必要があります。


生活の中で、使える大腿四頭筋の働きを
筋肉に注入しなくてはなりません。


このような過程を積み重ねて行けば、
必ず筋肉はその働きを身に付けます。
働くようになっていきます。


条件さえ整って、
正しい感覚が入ってくれば、
今まで働いていなかった筋肉も必ず働き始めるようになるのです!



先日の歩行教室を主催して下さった「きらら」のホームページに
当日の様子がアップされています。
どうぞこちらからご覧下さい。




よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!