有名ドクターでも解決できない


今日はお1人の方の治療経過をご報告させていただきます。
※ご本人様にはご承諾をいただき、公開させていただきました。


日本には少ないですが、
筋肉の痛みに対して積極的な治療をしている病院がいくつかあります。


その中の1つ、
筋肉の痛みに対して注射を打つことで
痛みの軽減を図っている整形外科のドクターがいらっしゃいます。


専門的には、トリガーポイント・ブロックという治療方法です。


痛みは筋肉の異常な痙攣であるとし、
それが脳への刺激を繰り返すことで誤った認知をもたらし、
慢性化を促している痛みの原因、
その経路を遮断しようとする治療法です。


その方も、
痛みの箇所に注射を打ってもらっていたのですが、
経過は芳しくなく、その後再び痛みを繰り返していました。


初回に訪れた際は、
股関節全体に痛みがありました。


そのため、股関節周りの筋肉を全体的にほぐす程度で様子をみました。
初回は少し軽くなった程度で、大きな変化はありませんでした。



2回目のときは、痛みの場所が変化していました。
お尻の下の辺りから太ももの外側。


歩きはじめると痛みがでるとの訴えがあったので、
今度はポイントを絞って、
歩行の運動の要素を1つずつ確認していきました。


歩き方は、早歩きで、やや内股です。
異常な筋肉の硬さがあり、痛みを伴います。


さらに分析を進めていくと、
痛みの原因が徐々に明らかになってきました。


問題は身体の使い方、体重の支え方です。


右脚で体重を支えるときに、
主にこの痛みを訴える外側の筋肉で支えていたのです。


本来働くべきでない筋肉で今まで支えてきたのですから、
痛みが現れたのです。


お尻のほっぺたの筋肉は薄くなり、痩せています。


「身体の使い方」に問題があったのです。


セラピーでは、
太もも外側の筋肉をしっかり緩め、


もう一度本来働くべき筋肉を働かせるように促し、
歩いていただきました。


痛みはなくなりました。


注射や麻酔で一時的に痛みが軽減したとしても、
また同じような姿勢や運動パターンで動こうとすると、
痛みがでる可能性は十分に考えられます。


そのため、初回の治療がうまくいきませんでした。


「身体の使い方」を改めて学習する必要があったのです。


身体には流れがあります。
流れに逆らうと痛みとなってサインを発します。


正常の流れに上手に乗せてあげることが、最も安全で
もっとも負担の少ない介入手段であると考えています。







よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

アンチエイジング


人間の体には、重力に抗して姿勢を維持するための筋肉が存在します。


抗重力筋(こうじゅうりょくきん)と呼ばれる筋肉群です。
Anti-gravity Muscles


下の図をご覧ください。



雑誌「Tarzan」より抜粋 一部改変
姿勢を維持するための筋肉です。


このように、多くの筋肉が身体の後面に存在します。
また、この筋肉群は加齢と共もに衰える筋肉です。


特にお尻の筋肉の働きの減少は顕著に現れます。
痩せて、硬くなります。


それだけに、しっかりほぐして、意識して使っていきたいのです。



お尻の筋肉の働きが少なくなってくると、
だんだん前かがみになってきます。


そうすると、
今度は前面の筋肉で姿勢を維持するようになります。


こうなってしまうと、
股関節の前面、外側の筋肉に負担が増し、
筋肉の緊張を作り、痛みを生じやすくなります。


痛みの背景には、
このような姿勢を維持するための筋肉の働きに
変化が起きていることがあるのです


股関節症の方のためのアンチエイジングAnti-Agingは、


抗重力筋Anti-gravity muscleの働きを
上手に引き出すことではないでしょうか。


筋肉をほぐし、その使い方を一緒に考えていきましょう!




よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

股関節の元気の源


山田さん、
コメントを拝見させていただきました。


良い反応が出ていますね。
適切な刺激が入ると、身体は正直に反応してくれてます。


今の山田さんの歩行、“骨盤で歩く”は理想です。
その調子で歩いて下さい。
骨盤から歩いていけると、股関節の動きがスムーズになります。


また、骨盤が安定してくると、その下に両脚がぶら下がるように、
楽に振り出せ、楽に体重を支えることができるようになってきます。


今までは“股関節で歩く”傾向が強かったようでした。
その証拠に、太ももの前後の筋肉は強い緊張を示しておりました。


今は良い変化が現れてきています。
まだまだこれからも変化していくでしょうが、
ご自身の変化を楽しむつもりで、頑張って下さい!
応援しております!


気にされていた、
内股の硬さについては、
また近いうちにブログ内でご説明させていただきます。


今日は、コメントの中にもございました「軟骨」について
少しお話しさせて下さい。


軟骨は、
「関節が固定されると変性が助長される」との報告があります。
Reference:Aoki,Journal of Physical Therapy vol.18 2001

つまり、
股関節を動かさないでいると軟骨に栄養がうまく行き渡らなくなるのです。


軟骨はよく「水分を含んだスポンジ」のようにたとえられます。
  

股関節を曲げたり伸ばしたりして歩くと、関節軟骨に圧力がかかります。
そうすることで、保持していた水分を放出します。

      
そして、関節軟骨を変形させて圧力を分散させたりしながら、
必要な栄養を吸収します。


関節にかかる圧力の変化によって
関節液中の栄養分や水分が吸収されたり排出されたりするわけです。




何気なく曲げたり伸ばしたりする動作が、
実は関節軟骨に栄養を与えているといっても過言ではありません。


皆さんのセラピーの中に、
「歩行」を取り入れているのもご理解いただけるのではないでしょうか。


全て股関節を元気にするためなのです!



〜歩行教室についてのお知らせです〜


2009年6月29日に予定しておりました、
LE SALON GINZA plus主催の歩行教室は、

募集人員に達しましたので、締め切らせていただきます。

参加申し込みがございました皆様へは今月末までに郵送にて詳細を
ご案内させていただきます。

どうぞ宜しくお願いいたします。


※また第2回も開催予定ですので、
 随時ブログ内でアップさせていただきます。


よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

荷重をするということ

まずは、下の動画をご覧ください。
(Playをクリックして下さいね)

Ripple2_E 水面 波紋 posted by (C)ブルーバックイメージ

静かな水面に水滴がポタッポタッ…


波がじわっーと広がるのがわかります。


通常の歩行では、
踵(かかと)の方から着いた衝撃はこの波紋のように、
ストレスなく身体全体に吸収されていきます。


足底から衝撃を足関節、膝、そして股関節へと波及し、
やがて骨盤、脊柱(背骨)へと吸収してくれれば、
痛みは起きにくいでしょう。


しかし、
地面からの衝撃を股関節だけで受け止めるようになるから、
その影響は大きくなるのです。


常に股関節で体重を支えると、
股関節周りの筋肉はやがてくたびれ、
筋肉の緊張を生み、これが繰り替えされれば痛みを伴うようになります。


地面からの衝撃を股関節からさらに上へ
上手に逃がすことができれば、痛みは生じにくくなるのです。


股関節疾患患者さんの歩行を研究した文献の中では、


「骨盤の動きは、歩行立脚期(=荷重するとき)でのshock absorber
(緩衝器)の役割を果たす」
Reference:kato ,Therapeutic Exercise for Osteoarthritis of the Hip jointPhysical Therapy 2004

と、述べられております。


私も皆さんの歩行を診ながら注目していることですが、


歩行時の衝撃を身体の負担にならないように
如何に吸収することができるかが、
痛みの原因である、
筋肉の緊張やコリを軽減することにつながると考えています。


ただ荷重するよりも、どう荷重するか。


その質を一緒に追及していきましょう!




よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

大腿骨と骨盤の兄弟関係


さて、今日は骨盤についてのお話です。


「大腿骨の骨頭」と「骨盤」の関係を、股関節といいます。



大腿骨と骨盤はちょうど兄弟のような関係です。


ですから、常に良い関係であってほしいのですが…。
どちらかの運動が障害されても、身体に影響を及ぼします。


兄弟関係に亀裂が走ると、
痛みや筋肉のコリとなって知らせてくれます。


皆さんが股関節に違和感を感じて病院や整体へ行くと、
ベッドに横になり、股関節の動きを確認しますね。


「骨盤に対する大腿骨の動き」を診ているのです。


しかし、人間は常に重力に抗して活動をしていますので、
特に重要となるのは


「大腿骨に対する骨盤の動き」だと思うのです。


イメージがわき難い方は必ず聞いて下さい。
とっても大事なことです。


これは立っているとき、歩いているときでないと評価ができません。


客観的な数値で評価できないので、
この動きを評価してくれるところは少ないと思います。
整形外科のドクターも苦手な分野ではないでしょうか。
※私がトレーニングを受けたJ大学病院系列の理学療法士であれば
 必ず評価してくれます。


「股関節痛」と聞いただけで、どうしても股関節に目が行きがちですが、
実は骨盤の機能がポイントなのです。


下の図をご覧ください。





立っているときは、足は地面に固定されています。
大腿骨の上に骨盤が乗っています。


通常は足が地面に着いている時は、
大腿骨の骨頭の上を骨盤が滑るような運動が入るのです。


たとえば、
電車で立っている時には、
大腿骨の骨頭上を骨盤が上下左右に移動しながらバランスをとります。


痛みを伴う方の多くが、
このような滑らかな骨盤の運動が制限されています。
実際に触診すると、
骨盤の動きに関わる筋肉の強い緊張やコリがみられます。


「股関節痛」を抱える方の多くは、
実はこの骨盤機能の問題ではないかと…、思うのです。




〜歩行教室のお知らせです〜

 定員に達しましたので、お申込みを締め切りました
                  (2009年5月13日) 


先週土曜日の夜にブログの中で、
歩行教室のご案内をさせていただきました。


その後早速お申込みをいただきまして、ありがとうございました。


あと3名様分の空きがございますので、
ご都合が宜しい方はどうぞこちらからご連絡下さい。


参加申し込みのご連絡を確認させていただきましたら、
再度こちらから郵送にて詳細をご案内させていただきます。


今月末までには、募集を一旦締め切りさせていただきます。


どうぞよろしくお願いいたします。



よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!