ゆっくり歩けない!!


山田さん、コメントを拝見させていただきました。


先日はお疲れ様でした。
あの短時間の中でも、
しっかりご自身の身体の変化を感じることができて良かったです。


私も山田さんのセラピーに携わることで、
有意義な時間を持つことができました。


問題点を探すのが難しいくらい上手に、安定して歩けていました。


歩行スピードも十分。


しかし、歩行の中での運動の要素を崩し、ひとつずつみていくと、
歩行に必要な基本的な筋肉の働き、
「大腿骨に対する骨盤の動き」が少なかったようでした。


ここが唯一の問題点でしたね。


そのため、
「ゆっくり歩く」ことがなかなか難しかったです。


皆さんの中にも速くは歩けるけど、
ゆっくり歩くことができない方がいらっしゃるのではないでしょうか。


なぜでしょう??


答えは1つではありませんが、
股関節に痛みを抱えた方の多くが、この問題に直面すると思います。


ゆっくり歩くことのできない方の多くが、
歩行の中で大腿骨と骨盤が固定されてしまうようになり、
骨盤の運動が少なくなっています。




踵(かかと)の方から着いて、
体重を乗せていくと、骨盤は股関節に対して徐々に起きてきます。


ストレスのない歩行では、
この骨盤の上下運動が存在し、スムーズな蹴りだしへとつながります。




しかし、このような運動が無くなると、十分に股関節が伸びきれずに、
蹴りだしが不十分となり、すぐに反対側の脚が出てしまう。


結果的に、ストライドの狭い、早足のような歩行になってしまうのです。


同じ距離を歩くのに、
本来必要としない筋肉を使い、
たくさん脚を動かさなくてはならないのですから…、


疲れますね。


一見、股関節に何の問題も無いようにみえる方でも、
実はこのような課題を抱えている方がいらっしゃるようです。


さらに長い時間、長距離を歩こうとしたときには、
この問題が障害となり、
歩くことの楽しさを制限してしまいます。



「大腿骨に対する骨盤の動き」
さらに上を目指すときには、外せない運動課題です!!





よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

基本から学ぶ


皆さんの普段の姿勢や歩行に、
“プラス”の要素を引き出すことが私の仕事です。


“プラス”の要素とは、基本的な筋肉の働きのことです。


いつからかこの「基本」が、
普段の姿勢や歩き方から忘れ去られていきます。


何事にも「基本」が存在するように、
私たちの日常の動作、姿勢や歩行におていも、
基本的な筋肉の使い方があります。


「基本」が充実しているから、応用が効くのです。


まずは、皆さんにもぜひ筋肉の基本的な使い方を
体感していただきたいと思っています。


基本を身に付けることができれば、
余計な筋肉の緊張やコリを作りにくくなります。
疲れにくくなるでしょうし、痛みも生じにくくなります。


伊勢神宮の砂利道を歩くとき、
ミラノの石畳を歩くとき、
銀ブラするとき、


いつも同じような歩き方では早く疲れが訪れそうです。
場面や状況に応じて、
歩くスピードや歩調、歩幅を変えることができれば
筋肉に対する負担も軽減します。
楽になりますね。


誰だって長く歩けば疲れるのですが、
無意識のうちに状況に応じて、
歩き方を変え、筋肉の使い方を変えられれば
疲労度は軽減させることができます。


これは、基本があってはじめてできる能力です。


姿勢や歩き方をガラッと変える必要はありません。
少しの修正です。


皆さんの歩行スタイルにもうひとつ基本的な筋肉の使い方を
プラスできたら、もっと楽になるでしょうし、
歩行がもっと楽しくなるでしょうね!



今夜から山中湖合宿行ってまいります!!




よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

意識から無意識へ


下の記事は「認知運動療法」という分野の
理学療法士の先生とその授業を受けた学生さんとのやり取りです。


私も大学病院に勤めていたとき
同じようなことを考え、
悶々としていた時期もあったなぁと思い出しました。、
ご紹介させていただきます。


結局は、こういうことだと思うのです。


『先日、3年生を対象に講義した。「運動再教育(motor reeducation)」について実技をまじえながら学生に問いかける。
彼らは何を考えるのか。講義の後、「運動学習と運動療法」を
テーマにレポートを提出してもらった。
その中に、印象深いコメントを記した学生がいたので紹介しておきたい。

「私は小学生の時、鉄棒の逆上がりが出来なかった。
そして出来るまでやりなさいと、放課後残され、
繰り返し逆上がりをやらされた記憶がある。

その時先生は、とにかく繰り返してやれば出来ると言ったが、
結局できなかった。今思っても出来る訳がないと思う。
私はやり方がわからなかったのだから。

なぜあの時先生は、「やり方」を教えてくれなかったのか。

「手を逆手に持って、思いきり地面を蹴ったら、
足が一番上まで上がるちょっと手前で、
反動で足が鉄棒を越えるようにするために、
腹筋にグッと力を入れてごらん」

と具体的に教えてくれれば、
腹筋を使うことも、そのタイミングをつかむことも出来たと思う。
その動作が出来ないということは、私のように使う筋肉が分からない。
それをいつ使うのかかが分からない場合がある。
そんな時は、100回繰り返してもダメだ。

その筋肉に意識を向けること、それを使うタイミングを意識することを、
繰り返さなければならない。それらが出来て、
その動作が無意識に行なわれた時、運動は学習されたといえる。』


Reference:日本認知運動療法研究会 会長からのメッセージより抜粋
     http://www.ctejapan.com/index.html


逆上がりに限らず、
正しい姿勢や歩き方の背景には、
適切な筋肉の働きがあります。


それぞれに合った正しい姿勢や歩行の獲得を目指すとき、
必要な筋肉の働きを促すような意識付けは、必要不可欠です。


既に完成された動作でであれば、
筋肉の働きに意識を集中する必要はありません。
無意識に行えるでしょう。


しかし、これから何か新たに動作を習得しようとした場合、


やはりある一定の期間は、
意識下での運動が必要なのです。


自分のからだを動かすことを通じて(※ココがポイントです!)
どの筋肉をどのタイミングで働かせば良いのかを常に考えるのです。


最初の意識が肝心です。


意識のもとに働けるようになってくれば、
今度は無意識のうちに、自然と自動的に身体が動くようになってきます。


新たな動作の獲得には順序があります。


まずは意識!です。


よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

痛みの種類とその対応


ダイアナさん、
コメントを拝見させていただきました。


そうですね、正におっしゃる通りです。
早めの対処が確かに必要なんです。


痛みが出たらまずは取り除くことが優先です。


痛みにはいろいろな性格というか、性質があります。
股関節痛の多くは、慢性化した頑固な痛、
いわゆる慢性痛ではないでしょうか。


この種の痛みをいかに患者さんの身体に負担の無いように、
取り除くことができるか…
これがここでのセラピーの課題でもあります。


ここで拝見していますと、
それまでの経過や筋肉の使い方によっては、
筋肉をほぐしただけでは、改善が乏しいことがあります。


そうした場合、
別の視点から痛みの除去に取り組んでいます。



たとえば
痛くて足に体重をかけることができないような場合、


どうすれば痛みを経験することなく、
安全に、理想とする筋肉の働くを引き出すことができるのかを、
考えていかなくてはなりません。


問題は、
筋肉の状態だけのことなのか。
それとも、体重のかけ方自体に何か原因があるのか…。


慢性痛を伴った場合、
体重をかける動作自体に問題を抱えていることが多いです。


そのため、脚に体重をかけても良い状態を
筋肉から、股関節や骨盤、さらにつま先の向きから
作り上げておくことが必要なのです。


痛みを取り除くことは我々の最優先課題ではありますが、
痛くて出来ない、怖くて出来ないという認識を
筋肉の働きをしっかり準備し、精神的に安心して、安全に行える
環境を整えることによって、


運動の幅を徐々に広げていきながら、
身体の間違った認識を修正していくことも、
痛みを取り除く上で重要なアプローチだと考えています。


明日のブログでは、
このようなアプローチを行っている大先輩の理学療法士の先生が
興味深い記事を書いておりましたので、
ご紹介させていただきます。





よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!

活性化


股関節に痛みを抱える方の多くに、
筋肉の不均衡、アンバランスが存在します。


わかりやすく言うと、
「働き過ぎている筋肉」と「働いていない筋肉」です。


セラピーの焦点は、いかに「働き過ぎている筋肉」に休息を与え、
「働いていない筋肉」を活性化することができるか。


先日千葉県内で股関節症患者さん向けの講演会が行われたようです。


その中で、大学病院の整形外科のドクターが、
股関節症患者さんの病態の推移を


歩行時のお尻の筋肉の働きが減弱していく様子をスライドで示しながら
説明されていたそうです。


股関節を守ってくれるお尻の筋肉が、
「歩く」という動作の中で、
次第に使われなくなっていくのです。


加齢と共に、
筋肉は痩せていきます。


それが股関節症の患者さんは、
筋肉の働きが減退していくスピードが顕著に現れるというのです。






お尻の筋肉は脚の中にある筋肉の中でも、
大きな筋肉のうちのひとつです。


動作の中では最も働いて欲しい筋肉ではあるのですが、
その筋肉が休み始めてしまうのが問題なのです。


この“休み癖のある筋肉”を
徹底的に働かせることがセラピーのポイントです。


筋肉をしっかりほぐして、
日常生活の中で働けるチャンスを作っていく。


早速ですが皆さん、
お尻の筋肉に力が入りますか。


歩いているときに、お尻の筋肉は働いていますでしょうか。
椅子から立ち上がるときに、お尻の筋肉は働いていますでしょうか。


股関節を守ってくれるお尻の筋肉の活性化を
促すことができれば、筋肉のアンバランスは解消されるかも知れません。


「働き過ぎている筋肉」の負担が軽減され、
結果的に痛みも生じにくくなるはずです!





よつばのクローバーもっと知りたい股関節痛!!