【変形性股関節症】全体像

 

今日は、保存療法の全体像について。

私が感じる保存療法を実らせるポイント。長文になりそうですが、できるだけ短め目に仕上げますね。

 

先日、こうしたお問い合わせがありました。文章の中で気になるワードは、「発症16年前」と「跛行」です。

 

 

私が保存療法に携わるようになって、一番気になったのが、皆さんが抱える「跛行」です。おそらく、変形性股関節症を診断されて経過の長い方にとっては、最大のテーマではないでしょか。これは、これは私が独立を決意するに至った理由でもあったのですが、本当に保存療法をしっかり追求していこうと思えば、変形性股関節症を診断された皆さんの歩き方まで改善させる必要があります。

 

なぜならば、歩きの問題を残したまま、対症療法だけで痛みを散らしても、やがて、頭打ちになるからです。どこかで再び問題を抱えるようになることが多いのです。その場合、ステージによっては、健常者並の歩容を目指したり、場合によっては、代償動作を上手に取り入れながら、状態に合わた歩きのパターンを探ります。

 

それともう一つの問題は、初期〜進行期・末期と幅広く症状を拝見させていただく中で気になったのは、皆さんの「力の伝え方」です。例えば、普通の人は前に進もうとすれば、当然地面を蹴ってor押して、重心を前に移動させて歩くワケですが、症状が重くなった進行期や末期の方では、この重心移動が非常に特異的で、一瞬左右に体重を降り、そして、前へ進もうとします。つまり、非常に効率の悪いパターンです。

 

こうした身体の使い方は、残念ながら、初期にマスターしておかないと、症状が経過してからでは陰りが出始めます。力を地面に正確に伝えられず、無理に動こうとすれば、骨格にも影響が現れます。股関節でいえば、骨頭が臼蓋の骨盤側にめり込んできて、やがて脚の長さに差が生まれるのです。無理して歩いてきた方に共通にした課題です。

 

こうした状況を見てみぬ振りはできませんでしたので、皆さんには、経過の浅いうちから内容の濃い、動きの基礎作りともなる保存療法の実践を訴え続けてきました。そのせいもあってか、最近ではお越し下さる年齢層も年々若返っています。とにかく、早めに手を付ければ、限界を感じることはなくなります。但し、一旦迷路に迷い込むと、後退していくばかりか、先に述べたように新たに能力を獲得することすら困難になります。

 

手術と保存療法は全く別の世界です。また保存療法も同様に提供する側が、何を問題点として掲げ、何に一生懸命取り組むかによって、皆さんが発揮できる能力にも、大きな差が生まれるでしょう。現在通って下さる皆さんにとりましては、私が何を考え皆さんの施術に当たっているのか、イメージできましたでしょうか?

 

 

 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

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