【変形性股関節症】手術後の痛み「術後遷延痛」

 

今回の股関節学会の話題をもうひとつお届けします。

 

手術を受けると、すっきり痛みが解消される場合とそうではない場合が存在します。

前回のブログでご紹介したように明らかな病変が確認されるワケではないのに、痛みを訴えるケースです。時に、保存療法も無力であり悩まされるケースです。しかし、こうした痛みにも原因がある事が分かってきました。国際疼痛学会で分類される、術後遷延痛と扱われる症状です。

 

 

股関節の手術後の発症率は、10%。

確率こそ高くはありませんが、手術後に関わる専門家は知っておかなければならない後遺症です。

 

そのリスクとして上げられるのは、

 

術前:1. 1ヶ月以上持続する中等度以上の疼痛 

   2. 複数回の手術

   3. 精神的に弱い(破局的思考)、不安が強い

   4.   女性、若年成人

   5.  遺伝的要因

 

こうした条件にあてはまる場合には、

手術後の痛みに悩まされるケースも存在するため、手術の決断にあたっては慎重にあるべきでしょう。

 

また、手術後の影響として起こりうる可能性があるのは、

 

術後:1. 急性の中等度以上の疼痛

   2. 鬱

   3.  精神的な問題

 

臨床的に、私自身感じているのは、手術への理解が十分に得られていなかったり、医師との関係性が保たれていなかったり、手術への不安が非常に強い方に、上記のような症状が認められます。もちろん手術後全例にあてはまるワケではありませんが、想像した術後の現実との落差、また、手術後に知った新たな情報から受容できずにいるケースも度々拝見します。中には、手術後のレントゲン画像や運動機能レベルには問題がないにも関わらず、いつまで経っても杖が外せなかったり、不定愁訴が続く場合も存在します。こうした痛みは「術後遷延痛」に分類され、どちらかといえばペインクリニックで主に扱われます。そのため、整形外科的には単にリハビリ不足と解釈されがちですが、実は、明確な概念と治療法が確立された術後の後遺症です。一般に、通常の運動療法では即時効果は難しく、客観的な指標を元にいかに現状を理解し受け入れられる状況を作り出すか、つまり、精神的なサポートが優先課題と感じます。診療ガイドラインでは、心療内科への紹介、そして認知行動療法的アプローチが有効と推奨されています。

 

「公開講座」

■東京・湘南

 11月18日(土)午前10時〜12時15分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター湘南教室

■東京・新宿

 12月9日(土)午後12時30分〜14時45分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■福岡・博多

 12月16日(土)午後13時〜15時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

 

「出張施術」

■大阪 11月14日(火)〜16日(木)  10/1日よりホームページ上で予約受付開始します

■博多 12月13日(水)〜16日(土)    11/1日よりホームページ上で予約受付開始します

 

ginzaplus 佐藤正裕

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