【股関節唇損傷】70代への保存療法の実践

 

今週は、都内新宿で股関節学会が開催されます。

私も半日だけ聴講してくる予定です。昨年は、「臼蓋形成不全は本当に進行するのか?」専門の先生方からの様々な意見が聞かれました。日本では、臼蓋形成不全の約8割が変形性股関節症へと移行する、との論文が発表されたのが2010年。それ以降、各国の研究報告を元に異論も唱えられはじめてきています。さて、今年はどんな流れになるのか、楽しみですね。

 

本日も症例紹介です。

ご相談頂いたのは、70代の男性です。

 

【医療機関で診断された病名】

股関節唇損傷、変形性股関節症

 

【解説】

ご相談内容です。

「歩行の際に右足を痛みと恐怖心でひきずってしまう。又、右足での階段のぼりが困難です。」

ちょうど半年くらい前からゴルフに行く回数が増え、同時に、お孫さんの面倒をみはじめたのをきっかけに股関節痛が発症しました。これまでもヘルニアやぎっくり腰などの経験はありましたが、歩けるなくなるまでの痛みは、これが初めてです。1つ目の整形外科では、股関節唇損傷を診断され、2つ目の大学病院では変形性股関節症を言い渡され、薬だけが渡され手術を宣告されました。ご本人も手術だけは避けたい、との思いで朝日カルチャー勉強会に参加され、直接銀座へもお越しになられました。施術直後から「怖さもなくなり、30分は歩ける!」、ご家族からも「見違える程歩き方が良くなった」と、現在も順調に回復され、現在はゴルフも楽しまれています。

 

【理学療法士コメント】

変形性股関節症の痛みとは、初期においては股関節周囲の筋肉の疲労感が主です。どんなに酷い痛みであっても、痛みを抱えて間もなければ筋肉への施術が著効します。しかし、適切な指導が行われずに放っておかれると、やがて、関節内部へも進行し、更なる影響をもたらします。未手術でしのぐ鍵は、痛みを抱えた直後の保存療法の実践です。

保存療法では、股関節そのものの「個」の状態を改善させるのと同時に、「全体」の動きの中で股関節を機能させていく視点が大切です。いくら股関節の動きが良くなり、筋力が戻り、痛みは軽減されたとはいえ、跛行が改善されなければ、再発も予期されます。健常者並みの動きを目指すのか。それとも、代償を上手にした生活の仕方を目指すのか。保存療法の導入した時点で、ご本人の要望と現在の症状を加味して、明確に提示して行く必要があります。

確かに週に3回のゴルフの影響もありそうですが、それよりもお孫さんとの散歩、片側に寄りかかった前傾姿勢での歩きに、今回の股関節痛を発症させた原因があったように思われます。中腰、前傾、左右へ偏った歩きは、まさに変形性股関節特有の動きパターンです。無意識のうちに身につけてしまったようです。育児中に股関節痛を発症させてしまうお母様方が多いのは、その理由です。

70代という年齢を考えると、画像を撮れば年齢相応の変化が読み取れるでしょう。但し、今回の股関節痛の原因として解釈して良いのか疑問が残ります。経過を伺えば、生活環境にこそ痛みの発生要因があったように思わるからです。動きたい方、動ける環境にある方であれば、手術は最後の手段でも間に合います。痛みがあっても、動かしながら、歩きながら、好きな事をしながら改善を目指しましょう。股関節のみならず全身に目を向けるのが、早期解決、再発を防ぐためのポイントです。

 

【痛み】

「歩行時、階段の上り。」

 

【ginzaplusへの期待】

「手術をしないでゴルフをする。」

 

【施術期間】

 計15回、約7ヶ月

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

 

 

「公開講座」

■東京・湘南

 11月18日(土)午前10時〜12時15分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター湘南教室

■東京・新宿

 12月9日(土)午後12時30分〜14時45分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■福岡・博多

 12月16日(土)時間未定

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

 

「出張施術」

■大阪 11月14日(火)〜16日(木)  10/1日よりホームページ上で予約受付開始します

■博多 12月13日(水)〜16日(土)    11/1日よりホームページ上で予約受付開始します

 

 

ginzaplus 佐藤正裕

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