【臼蓋形成不全】60代への保存療法の実践

 

明日から1週間、インドのバンガロールで開催される「痛みの国際学会」に参加してきます。

「痛み」とは、未だ答えがありそうでない分野です。世界中の専門家が、痛みの本質に迫ろうと必死なって取り組んでいます。各種学術団体が、個性あるプログラムを用意し、専門の研究者、治療家によって最新の研究報告が共有されているのです。我々治療家にとっては、痛みを学ぶ上で大変貴重な機会です。別の機会にまたご報告させて頂きますね。

 

さて、本日も症例紹介です。

ご相談頂いたのは、60代の女性です。

 

【医療機関で診断された病名】

臼蓋形成不全

 

【解説】

ご相談内容です。

「常に股関節がズキズキ痛く、立って足を着くとき、車の乗り降り、階段など日常生活での支障があります。軟骨が磨り減ってきているようです。」

元々はオリンピックにも出場された本格的なアスリートの方です。

幼少期から筋力、可動域は十分。股関節に不自由を感じる事はありませんでした。症状がで始めたのは、親御さんの介護がきっかけです。数年前よりご両親の食事の用意から掃除、ベッドサイドでの介助に至るまで、全てひとりでこなされていました。精神的にも辛かった様子です。股関節痛を抱え2つの専門病院にかかりましたが、MRI検査結果からどちらも変形性股関節症の初期、臼蓋形成不全に伴い右の股関節に水が溜まっているとの診断が下され、ご相談にみえました。

 

【理学療法士コメント】

臼蓋形成不全が股関節痛を発症し易い時期は、主に、普段日常におけるオーバーワークが重なった時です。出産や育児、仕事環境の変化、新たなスポーツ活動、または、今回のケースのように年齢的に避けられない親御さんの介護やお孫さんの面倒により股関節痛を発症させてしまう事があります。

臼蓋形成不全がどのように変形性股関節症へと進行していくのか、ご存知でしょうか?

動画のbeforeが典型的な一例です。痛みがある右側には体重を乗せず、傾いて歩いたり、蹴り出しが十分にできなかったり、上半身を前屈みにしちょこまか歩き始めたら、進行を助長するサインです。こうした動きが出始めたら見逃さず、できるだけ早目に取り除く努力が必要です。

保存療法では、「痛みの管理」と「筋力強化」を徹底していきます。

痛みの種類や程度に応じて管理方法を理解して頂きながら、同時に、できるだけ運動量を落とさず、適度に筋肉へ刺激を与え続ける事が必要です。しかしながら現実には、痛みの管理を優先させるばかり、いわば”保存療法による後遺症”、脚長差や拘縮によって跛行から抜け出せない方も多くいらっしゃいます。

生涯未手術で過ごすためのポイントは、歩行時の揺れ、つまり、跛行が出始めた時がタイミングです。この時期に、速やかに痛みを消失させ、できるだけ筋力を落とぬよう運動量の維持向上に努めたならば、今後も安心した生活が送れるようになるでしょう。

 

【痛み】

「立ち上がる時、歩く時、静止状態でも。」

 

【ginzaplusへの期待】

「できるだけ手術をしないで生活できるようになりたいと思います。」

 

【施術期間】

 計5回、約4ヶ月

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

 

 

「公開講座」

■東京・湘南

 11月18日(土)午前10時〜12時15分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター湘南教室

■東京・新宿

 12月9日(土)午後12時30分〜14時45分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■福岡・博多

 12月16日(土)時間未定

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

 

「出張施術」

■大阪 11月14日(火)〜16日(木)  10/1日よりホームページ上で予約受付開始します

■博多 12月13日(水)〜16日(土)    11/1日よりホームページ上で予約受付開始します

 

 

ginzaplus 佐藤正裕

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