【変形性股関節症】40代への保存療法の実践

 

変形性股関節症との診断を受けた場合、いかなる状況においても優先されるのは「保存療法」です。保存療法では効果が確認できない場合のみ「手術療法」が適応されます。ヨーロッパの国々やオーストラリアではこの考え方を採択し、その効果を変形性関節症の国際会議の場で報告しています。保存療法で効果が確認できる期間は、おおよそ12週間と定めています。ginzaplusでは約3~6ヶ月、この期間に定期的なチェックを受けて頂き、手術が必要かどうかの判断に役立てます。

 

さて、本日も症例紹介です。

ご相談頂いたのは、40代の男性です。

 

【医療機関で診断された病名】

先天性股関節脱臼、変形性股関節症

 

【解説】

「両股関節に臼蓋形成不全がありますが、15歳時に左のみキアリという施術を受け、現在左足のみ変形性股関節症で障害認定5級を受けています。 現在、地元の○○整形外科に週1度リハビリに通院し、半年に一度、△△先生のチェックを受けています。左はいつ人工股関節にしてもいいくらいの状況とのことです。右足も負担がかかり初期の変形性股関節症になりつつあると診断を受けています。 個人的には、右足は手術をせずに保存をしたいと思いますが、脚長差が3cm程度あり腰と右足に負担がかかり疲れやすい状況のため、手術をする前に自分で対処できることをしたいと思い、予約をしました。 現在のトレーニング状況は、2日に一度15キロのエアロバイクと腕立て伏せ30回、足上げ腹筋を30回実施し、週末のどちらかは、自転車で概ね15キロと水泳を1キロをセットで実施しています。 自分で実施できる適切なトレーニングの方法についてアドバイスもいただき、可能な限り右足の負担を減らしたいのが今の希望です。」

 

【理学療法士コメント】

保存療法を実践する上で最も大切なのは、その中身です。

数ある保存療法の中でも、目標達成のために、どんな運動を選択し実践しているのかが、鍵を握ります。問題点からかけ離れた運動課題を延々とこなしても、望むような効果には近づけません。リハビリのためのリハビリとならぬように、同じ努力と時間をかけるなら、短期間に最大効果を発揮できるような運動課題が選択されるべきです。

今回のケースでは、画像を拝見すればお分かりのように、どこの医療機関にかかっても手術を宣告されるような状況です。但し、診方を変えれば、もうこれ以上進行しようがない安定期=修復期とも捉えられます。手術後の後遺症により脚長差や拘縮は残りましたが、上手に利用すれば、これ以上の進行は防げます。脚長差があると、すぐにでもインソールや補高を調整したくなりますが、大切なのは、まずは素足で適切な荷重感覚を身に付ける事です。

保存療法を開始し約7ヶ月が過ぎ、当時の痛みは改善され、長距離歩行も楽になってきています。当初予定されていた手術も回避する事ができました。当面の目標は走れるようになる事です。手術が必要かどうかは、保存療法を経てみて決断すれば良いのです。3ヶ月ないし半年後の運動機能と人工関節を入れる事によるメリットとデメリットを天秤にかけ、その時に何を優先したいかで治療選択を決めれば良いのです。状況が改善される中では、結論を急ぐ必要はありません。人工関節を入れると心配されるのは、反対側の股関節の痛みです。今の内に左右のバランスを整え、筋力を確保しておけば、たとえ、人工関節に至ったとしても、その後のリスクは最小限に抑えられるでしょう。

 

【痛み】

「立ち上がったとき。歩いているとき。」

 

【ginzaplusへの期待】

「痛みの改善。」

 

【施術期間】

 計6回、約7ヶ月

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

 

「公開講座」

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

■東京・湘南

 11月18日(土)午前10時〜12時15分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター湘南教室

■東京・新宿

 12月9日(土)午後12時30分〜14時45分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■福岡・博多

 12月16日(土)時間未定

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

 

「出張施術」

■大阪 9月12日(火)〜16日(土)  8/1日よりホームページ上で予約受付開始します

■博多 9月27日(水)〜30日(土)  8/1日よりホームページ上で予約受付開始します

 

 

ginzaplus 佐藤正裕

にほんブログ村 病気ブログ 股関節症・股関節脱臼へ

コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL