【股関節唇損傷】バレエを続けたい!

 

「保存療法」をご存知でしょうか。

 

最近では医療機関のホームページでも保存療法を紹介されている機会が増えてきました。いかなる状況にあっても治療の選択肢を開示する事は医療者の最低限の義務であると思っています。但し、日本の学会で扱われる保存療法とは、主に簡単な運動指導と貧乏ゆすりが主体ですので、これでは限界を感じられる方もいらっしゃるかも知れません。海外では、日本とは真逆で筋力に注目した事例が多く紹介されています。もう少し活動を支援する試みが実践されれば、間違いなく保存療法でも救われる方が増える事でしょう。

 

さて、本日も症例紹介です。

13歳、中学1年生の女性です。バレエを続けるべきか悩んでご相談にみえました。

 

【医療機関で診断された病名】

股関節唇損傷、臼蓋形成不全

 

【解説】

「小さい頃から股関節のトラブルはありませんでしたが、元々身体が硬かったため、バレエを習いはじめました。数年前に左足首の靭帯を痛めてから松葉杖の生活を送り、半年間バレエはお休みしていました。その頃から両側の股関節に痛みが現れ、整体へ通い緩めてもらいましたが、痛みが増すばかりで逆に悪化していました。今度は、鍼灸の先生の勧めでMRIを撮り、紹介された都内の大学病院では股関節唇損傷との診断でした。そこは股関節唇損傷も手術をしない方針で半年後にまた来て下さいとの事でした。今は、10年続けたバレエをやめなければいけないのか、コンクール申込み等どうするべきかと悩んでおります。痛みは左右の股関節にあり、軸にして反対の足を上げた時に出ます。脚を組む癖から小学6年生で側弯症になり、外反母趾、ストレートネック、巻き爪等、問題点が沢山あり、根本的に何かを変えないといけないとは思っておりますが、それが分からず困っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

【理学療法士コメント】

臼蓋形成不全に伴う股関節唇損傷も、症状に合った適切な保存療法にさえ巡りあえれば、手術も回避できます。

アスリートや運動経験のある方では、数回の施術で痛みは消失します。但し、臼蓋形成不全が発覚した以上、症状や運動強度に合わせた定期的な理学療法士の指導は不可欠です。特に今回のケースのように、巻き爪や側弯、ストレートネックなど、股関節以外に問題が

ある場合には一層のケアが必要です。

バレエ経験者の股関節痛では、ターンアウトによる弊害を良く目にします。

股関節本来の動きに誘導されたターンアウトではなく、単につま先を外へ向け、過度に骨盤を前傾させた事による代償的な運動により、股関節周囲に痛みを生じさせています。症状の根本解決には、過剰な筋活動を抑制するとともに、股関節にとって安全に荷重できる姿勢、筋肉の働かせ方をマスターする事が必要です。

バレエやダンス系で痛めるほとんどの方は、使い過ぎによる「ケア不足」か「身体の使い方」に問題があります。医学的な診断結果が痛みの原因でない事が度々あります。特に今回のように足趾や脊柱のトラブルが併発した場合には、各パーツ毎に個別に治療を施しても症状の改善には至らず、経過とともに同様の痛みや多関節に負担が生じる事さえあります。

好きなスポーツを続けるためには、過信せず、ご自身の動きの癖を理解する事も大切です。指導者にアドバイスを求める事も一つの手段ですし、動きの専門家でもある理学療法士もぜひ活用してみましょう。現在の症状でしたら、半年〜1年に一回の定期チェックで十分に好きなバレエを続けられますね!

 

【痛み】

「外旋の動きで痛む。」

 

【ginzaplusへの期待】

「コンクールに出れるようになりたい。」

 

【施術期間】

 計1回

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

「公開講座」のご案内です

 

■福岡・博多

 6月10日(土)午後1時〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

■東京・新宿

 7月8日(土)午後1時30分〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【股関節唇損傷】股関節鏡視下手術後の画像所見の変化

 

来年へ向け講演会のご案内です。

現在のところ2月に神奈川県・湘南で4月には東京・新宿での開催が予定されています。

「股関節痛の予防と改善」をテーマに、日常生活動作から股関節痛の発生原因について考えてみたいと思います。また海外における保存療法の取り組みについてもご紹介させて頂きます。ご希望の方はこちらからお申し込み下さい。

 

さて、今日も股関節鏡視下手術後のリスクについてです。

 

前回のブログでは手術後の歩き方ついて触れました。

今回はその後のレントゲン上の変化です。「手術は成功」とはいっても痛みをかばって歩き続ければ、やがてその影響は画像上にも現れます。

 

 

股関節唇損傷の手術には、縫合術や切除術、出っ張った骨を削ったり、足りない屋根を補ったり、靭帯を移植したりなど、医師により各種趣向を凝らした手技が実践されます。しかし、たとえ高度な治療技術をもっても適応を誤れば、一気に症状は進行します。おふたりとも50代、術後1年も経たないうちに軟骨は消失し亜脱臼へと悪化しています。手術への期待と精神的な落胆、医療への不信など、この年代でここまで悪化してしまうと保存療法でも対応し切れない場合があります。残す手段は人工関節です。過剰医療になってはいないのか、専門家の意識改革が必要ですが、患者様側もきちっとした知識をもって向き合う事が大切です。

 

ginzaplus 佐藤正裕

 

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【股関節唇損傷】股関節鏡治療の光と影

 

先日のブログの中でも触れましたが、

今回の股関節学会では「股関節鏡治療の光と影」というテーマで、

股関節鏡治療の現状について専門医による討議が行われていました。

 

たとえ手術をしても

うまくいった方とそうではない方がいる。

この違いは一体何なのでしょうか。以下、同学会の抄録からの引用です。

 

2003年にGanzらによってFAIが提唱され、その後アメリカを中心に普及した股関節鏡手技の発展によりわが国でも急速な展開がみられました。しかし、わが国の股関節症は臼蓋形成不全を背景としたものが多く、いわゆるスポーツ障害と同じ土俵で扱うことは困難です。また股関節鏡の手技のコンセンサスが未だ変動していることを考えると、外国の先生がこう言っているからとか、エビデンスはこうだからと信じるのは危険であり、まだまだわかっていないことが多のも現実かと思います。「手術は上手くいった、でも術後経過が期待と違った」という経験も少なからずあると思われます。経過が良くない症例は、術者ではない先生や施設で診察することも多く、今回は、股関節鏡を自ら行わず横でみておられる先生にも参加して頂いて考えを述べて頂きたいと思います。保険改正もなされ今後手術が増加することが予測されますが、不幸な患者を増やさないためにも、啓蒙的な内容にしたいと考えております。

 

ginzaplusへはほぼ毎日のように

股関節唇損傷関連の痛みでご相談を受けます。

この2ヶ月間だけでも問い合わせメールは16件。

これだけ多くの方たちが悩んでいらっしゃるのです。

 

1.「こんにちは。○○と申します。ホームページ拝見させて頂き、どうにか助けて頂きたいと思い、ご連絡しました。
今年の5月にヨガで股関節痛が出現し、四ヶ所目の病院で股関節唇損傷と言われました。痛みがどんどん強くなってきていて、仕事も続けられるか心配になってきています。鹿児島在住なので、すぐには行けないのですが、予約が12月に取れたらと思っています。
予約システムは二ヶ月先までしか取れないのでしょうか?どうか、よろしくお願いいたします。」

 

2.「はじめまして、こんにちは。右股関節唇損傷術後(昨年10月)以降リハビリを続けていまして、そうしている内に左股関節も痛くなり、今回はオペを回避できないかと考えています。ネット上の予約が11月末まで埋まっていて取れない状態の場合、予約はどうやって取ったらいいでしょうか?」

 

3.「ネット上にて「股関節唇損傷 痛み」の検索を行い一番最初に表示されました
こちらの医院を拝見し、問い合わせさせていただきました○○と申します。
初めまして。以下、箇条書きにて簡単な経緯および現状、どう対応すべきかのご質問を記したいと思いますので、誠にお手数かと存じますが、ご回答の程をよろしくお願い申し上げます。
(経緯)
平成27年10月、就労中に股関節を負傷。最終的に「股関節唇損傷・軟骨障害と診断される。経過観察や検査を経て平成28年7月19日、関節鏡視下術実施。8月2日退院。以降、週一ないし週二ペースでのリハビリを受けながら現在に至る。
(現状)
去る9月下旬に担当医の外来受診中、動きの確認と称して無理に股関節を左右に旋回されたことが元でこれまで感じたことがなかった激しい痛みが現れ現在もその影響により、それまで順調にリハビリが進んでいたところメニューがこなせず退院直後レベルまで巻き戻された状態になっています。そして、今月末をもってリハビリも終了宣告されています。担当医からの症状固定はまだ出ておりません。
(ご質問)
現在のリハビリは主に患部周辺のマッサージや可動域を確認しながらのベッド?台?での軽めの運動が主となり、トレーニングと称されるものは一切出来ておりません。(外来受診前まではマット上でのトレーニングが出来ていました。)
かと言って自主トレもなかなか捗らず、以前は動けていた動きが出来ないもどかしさでイライラとする日々を過ごしております。
痛みも激しい痛みこそ頻度は減りましたがまだまだ歩行も引っかかり感と鈍いズキズキとした痛みが残っているのですが、自身の痛みに対してやリハビリ、外来受診にどう対応していくべきか悩んでおります。
よろしくお願いいたします。(長文・乱文お許しください。)」

 

4.「股関節唇損害の内視鏡手術後3ヶ月がすぎ 日により違いがあるものの 痛みと違和感が消えません 主治医によるリハビリの指導は無く同じ病院の理学療法士によるリハビリを 週二回 自分でジムに通い筋肉トレーニングしています リハビリしてもらう理学療法士も5人目と変わります。少し方針もそのたびに変わります しっかりハッキリした目的と指導を受けながらリハビリしてもらう必要があるのではと思い 問い合わせしてみました」

 

5.「近所の個人の整形外科では病名を教えてもらえませんでした。様子を見てからとのことでした。整形外科の専門病院では右股関節唇損傷と言われました。どちらもレントゲンを取りました。消炎鎮痛剤のシップが出ています。痛くない日もありますが。痛みがある日はびっこひきひき歩いています。12月より仕事が始まりますが不安で仕方ありません。痛みが軽減する方法を教えていただきたいのです。宜しくお願いいたします。」

 

6.「お世話になります。左股関節痛があります。5ヶ月程前からです。〇〇病院股関節外来でMRIの結果、FAIとの診断でした。
水が溜まっていました。大腿骨から頸部にかけて穴があいているような所見でした。私も一応医師ですがFAIは初耳でした。股関節専門医からは手術成績が芳しくないので消炎鎮痛剤で様子みようとのお話しがありました。ネットでFAIを調べていたところginzaplusさんに出会った次第です。散歩やジョギングが好きだったのでまた楽しめる日が来てほしいというのが私の贅沢な希望です。少なくとも仕事や日常生活で痛みを感じずに過ごしたいものです。症状は、歩いている時は股関節の前あたりが痛いです。時に股関節の中でガクンと引っ掛かりズレのような感じの後、激しい痛みがおきます。その後は寧ろ歩きやすくなるということもあります。歩いている時つま先がひっかかりやすいです。股関節の状態(位置?)により膝の動きも制限される感じがあり痛むときもあります。以上、こんな感じです。よろしくお願いいたします。」

 

7.「医師からは股関節唇が切れている可能性が高く、手術を提案されています。症状は、左側の股関節周辺、臀部の痛み、腰、背中の筋肉の痛み、長時間の歩行で、さらに痛みが増します。歩行の中に、股関節が骨が当たるような感覚があります。」

 

8.「股関節の関節唇に2センチ程度(3センチ)未満の傷があるとMRIでわかり、関節唇損傷と診断され、やっと痛みの原因を知ることができました。手術についても説明をいただきましたが、可能なら保存療法でなんとかしたいと思い、こちらを見つけ、お世話になりたいと思いました。よろしくお願いします。」

 

9.「医師より症状(痛みなど)が進行する場合はすぐ手術する方がいいと言われている。現在の痛みは股関節唇損傷の痛みが大きく、その部分だけの手術だとすぐに再発するため骨切り手術を進められているが後遺症を考えるとできる限り避けたい。これまで軽症と思われた痛みはここ2,3か月でひどくなり、一応普通に歩けてはいるが、1日のうち痛みを感じる時間の割合がかなり高くなり場合によっては家事やパート仕事に少しずつ影響が出始めている状況。股関節周りの筋力を強化するためのストレッチなどの療法は痛みを感じるは避けた方が良いと言われていますが、何らかの痛みがほぼ常にあるとそのストレッチすらできない・・・でしょうか。そのストレッチについても、運動などが得意ではないため継続していくのがなかなか難しく感じます。どうしていいかわからず途方に暮れている状態です。」

 

10.「1年ほど前から、股関節を柔らかくしたいと思い、両足の裏を合わせて前屈したり、開脚して前屈したりを繰り返したところ、過度な体勢になったせいか、両側大転子あたりに痛みをおぼえるようになりました。大学病院にてレントゲンを撮ったところ、骨の形態には異常なく(軟骨の隙間も十分あり臼蓋形成不全でもない)、股関節唇損傷の疑いがあるとのことです。しっかりとした判断をするにはMRIではなく股関節鏡でないと解らないとのことでした。医師の所見では、手術は勧めない、痛くなる動作をせず、腹筋、背筋、腸腰筋を鍛えて様子を見るようにのことでした。あぐらは普通に出来ます。靴下も立ってはけます。車の乗り降りも大丈夫です。歩くと鼠蹊部や大転子あたりに違和感があります。股関節を内転させると痛みがあります。常に大転子あたりや鼠径部に痛みがあり、日中も横になることが多いです。精神的にも非常につらく、心療内科でうつ病の診断を受け投薬治療中です。手術は絶対にしたくありません。ネットでも保存療法の具体的な情報がありません。歩きかたや運動療法で改善できないものかと思い悩む日々を送っています。
以前のように、趣味のバドミントンを楽しんだり活動的な生活が送りたいです。」

 

11.「6月初めくらいから時々、大腿部前面に違和感と痛みがあり、整形外科にて脊柱管狭窄(L3/L4)と診断をうけ、ソキソニンと湿布を処方されました。あまり状態が変わらないのでもう一度整形外科にて股関節のMRIを撮ってもらったところ、股関節唇損傷だと思われるとのことで、鎮痛剤(トラムセット)を処方されました。安静時は痛みはないのですが、立って作業をしていたり、歩いていると突然、痛みが走って動けなくなります(毎回ではありません)。」

 

12.「年末に駐在先のシンガポールにて両脚共に手術(掃除と少し削ったのみ)
リハビリもほとんど出来ないままに帰国。鍼と整形外科のリハビリに通っているが(鍼は終了)
左足の可動域が極端に狭くなって来た。」

 

13.「今年春頃鼠蹊部の痛みを感じ、ストレッチをしたら痛みが強くなる。
その後鼠蹊部以外の股関節の痛みが強くなる。病院でMRIを撮り、股関節唇の疑いと言われ、痛み止めと湿布薬を貰う。
鼠蹊部のシャープな痛み(動かした時のみ)、股関節の鈍い痛み、足先のしびれ、こわばり」

 

14.「左股関節唇損傷、服薬、リハビリ療法中。10分の歩行も辛く、股関節を捻る、内外旋、屈曲時に激痛あり。 訪問看護、声楽家として、舞台上でのダンスなどの 様々な動きが困難。」

 

15.「月に一度、ステロイドの注射で温存治療をしていましたが、1年続けてこれ以上はステロイドを続けられないとのことで、他の温存治療方法を探しているところです。日常生活の中でも常に股関節の痛みがあります。
股関節しん損傷と診断されているのは左のみですが、右も近い状態になってきているとこのとです。」

 

16.「サッカー、マラソン、空手、自転車、サーフィンなど長年スポーツをしてきました。 8年ほどまえ腰痛が発症し、その後足の付け根にも痛みがでるようになり、大学病医院へいったところ、臼蓋形成不全、変形性股関節症と診断されました。 大学病医院より紹介を受け5年前に〇〇病院で内視鏡手術を受けましたが改善はありませんでした。 最近は痛みがひどくじっとしていても痛みがあり困っています。」

 

寄せられるメールをご覧頂ければ、

股関節唇損傷を取り巻く現状がご理解頂けるでしょう。

手術への適応や長期的な成績は未だ不透明な点が多く、

術者や医療機関により得れる情報にもかなりの差があるようです。

 

手術による安全性が確認されるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

 

こうした現状だからこそ、

股関節唇損傷との診断でもまずは診療ガイドライン通り

保存療法からはじめてみて下さい。

 

ginzaplus 佐藤正裕

 

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【変形性股関節症】50代女性 日本人の股関節唇損傷には手術は必要か



股関節唇損傷の手術後の長期成績に関しては、
10年以上はほとんど聞かれず、
あっても切除術で良好との研究報告が一件あるのみで、
それ以外は、3〜4年の経過が報告される程度です。


実際に私のところでも、
今年に入ってから、ふたりの方が人工関節を決断されました。
それだけ手術後であっても、
関節内の拘縮が進んで変形が強くなってしまうと、
もはや保存療法でも太刀打ちができなくなります。


先日のスポーツ欄でも賑わせたように、
一流のアスリートでも苦労されているようです。


巨人軍の杉内投手、
今年10月に股関節唇損傷の診断を受け、
手術を決断されましたが、
その後、球団側から厳しい評価を下されています。


「同じ故障者が明かす手術後の厳しい現実」


同手術を受けた久保投手もコメントをされています。
まさにこの手術の限界とも捉えられるかも知れません。
これから治療に臨む方、ぜひ参考になさって下さい。


さて、今回ご相談をいただいたのは、50代の女性です。


誘因もなく股関節痛を発症。
大学病院からは「股関節唇損傷」を診断され、
手術を示唆されていました。


施術前の様子です。




典型的な股関節痛を抱えた方の歩行です。


60分後です。




まだやるべきことは沢山残っていますが、
一回の施術で痛みも減り、ここまで荷重できれば、
まずは股関節唇損傷による痛みは否定できるでしょう。


股関節唇損傷も、
本当に手術が必要な例はごく稀で、
海外の医師たちが口を揃え仰るように、
競技別、日常生活動作レベル別にその適応を考えるべきです。


現役のプロアスリートでも苦労されている手術。
ましてや一般の主婦の方であれば、
その日常の行動様式からは、
股関節唇損傷が痛みの原因とは捉えにくく、
画像上異常が確認されても、すぐには手術を考えるのではなく、
保存療法でどこまで改善されるのか、試してみましょう。


それよりも何よりも、
あいまいな知識や情報から、
上記動画のようにかばいはじめると、一気に進行を果たすものです。


「ケガして治ったからって、今まで通りじゃないんですよね。
1回手術することで、元の姿に100%戻るわけじゃないと思うし、
どこかしらに何か違和感を感じな
がらになります。」


股関節唇損傷の手術を受けても、
決してベストには及ばず、
レベルを落として競技を続けなければならなかったり、
実際には復帰できない方もいらっしゃいます。


今、日本の股関節治療を騒がす股関節唇損傷。
その診断を受けても、
まずは理解のある専門家のもと保存療法を受けてみて下さい。
一生を左右する重大な決断となるはずです。


ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
お問い合わせご予約 
☎︎03-6228-6058 ※6月1日より変更になりました
ホームページ http://ginzaplus.com/jp/

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【股関節唇損傷】手術後の理学療法士の役割



銀座の空を眺めながらの施術はいかがでしょうか〜



梅雨の合間の景色もなかなかのものですよ〜



さて、今日も股関節唇損傷に関する話題をひとつお届けします。
リハビリに直接携わる理学療法士への提言でもあります。


例年以上に股関節唇損傷の手術後の依頼が増える昨今、
理学療法士もそれなりの知識をもって向かわなければ、
患者さんの望みも叶えられないでしょうし、
その存在意義すら失われそうです。


先日も入院中の患者さまが病院を抜け出し、
わざわざご相談にお越し頂きました。
手術後の不安や痛みの存在を担当理学療法士に訴えても、
明確な答えが返ってこない様子です。


それだけ皆さま切実ですし、その期待に応えなければなりません。


今日は、股関節唇損傷の手術後のリハビリに携わる上での注意点、
最大のリスクでもある
人工関節を防ぐために必要なアプローチ、考え方などを、
ここでの経験を交えご紹介させて頂きます。


まずは手術後、
既に医師から人工関節を勧めらた方たちの全体像です。


おふたりとも同一医師による手術を受けていますが、
その後の経過が思わしくなくご相談を頂きました。


症例1

50代で股関節痛を発症し、股関節唇損傷との診断のもと
関節鏡視視下手術を施行。
(しかし実際には症状過程の変形性股関節症だった)


手術後「痛みの性質が変わった」と新たな痛みを訴え、
外出時は杖が手放せないまでに悪化。


痛みが全く減らず、執刀医からは、人工関節を勧められる。
「どうして人工にしないの」発言に信頼を失い、
その後、地元の理学療法士の指導のもと現在に至る。






症例2

トライアスロンやテニス、様々な運動経験の中、
30代、眠れない程の股関節の激痛に見舞われる。


かかった医師からは股関節唇損傷との診断を受け、
関節鏡による手術を施行。


医師は「手術は成功」というが「軟骨再生がみられない」、
との見解を示し、画像上は関節症が進行。


杖があっても長時間の歩行はできず、
医師の説得とご本人の判断で人工関節を決断。





こうした事態に至ってしまったのは、
何も医師の手術適応の判断、技術的な問題だけではなく、
術後のリハビリに関わる理学療法士にも大きな責任がある、
と感じています。


どうして、人工関節を迫られる結果となったのか。
理学療法士としてできる術はなかったのか。
改めて検証してみたいと思います。


(理学療法士は)拘縮を作らない


股関節唇損傷の手術後、
既に人工関節を勧められている方たちは決まって、
強固なまでの拘縮を作りあげてしまっています。


一昨日ご相談頂いたその患者さまも、
手術後わずか3ヶ月でしたが、
もう可動域は狭くなりつつありました。


股関節唇損傷の手術後、同じ術式であっても、
執刀に関わる医師によって指示内容が大きく変わります。


特に術直後の運動制限とその後の変化には、
理学療法士も常に患者さまの状態と照らし合わせ
変化を追う必要があります。


いつまでも運動制限を課していると、
活動的に動き始めた時には、本当に股関節が動かなくなります。


どこかのタイミングで、
積極的に動かさなければならない時がきっとあったはずです。


これには、担当の理学療法士と執刀医師との
綿密な打ち合わせは不可欠でしょうし、
また患者さま側も、
とにかく前例が少ない手術であるとの理解のもとに、
医療者に頼りっ放しではなく、
ご自身の異変(あぐらがかけない、脚を内側へ倒す運動などに違和感、痛みがある)に気が付けば、いち早く助言を求めましょう。


医療機関にもよるのでしょうが、
まだまだ手探り状態で行われているのが、
この手術後のリハビリの実情でもあります。
曖昧な情報や認識の違いから、
関節のかたさを作り上げることがないように注意を心掛けましょう。


(理学療法士は)筋トレ思考を植え付けない


保存療法の根幹ともいえる、“患者教育”に匹敵する箇所ですが、
あまりにも皆さん、筋トレ思考に偏り過ぎです。


股関節唇損傷の手術後のリハビリは、
人工関節のリハビリとは大きく異なります。
人工関節では、関節周囲の神経や組織を全部取り去ってしまうので、
多少の無茶も問題は少ないでしょう。


ただ、股関節唇損傷のリハビリではそうはいきません。
特に手術直後、
まだ修復過程の段階にある関節の中は“半熟”状態です。
外界からの刺激に弱く、一生懸命組織を繋ぎあわせよう、
まわりの組織に馴染もうと改善に向け変化を遂げている時期です。


そうした状況のさなか、
痛みがないからとの理由に、
ガンガン歩きはじめたり、
股関節をめいいっぱい動かすような運動を行えば、
治るはずの傷も治らず、
関節の内に留まらず、外側の組織にまで悪影響を及ぼします。


病院で指導される筋力トレーニングの多くは、
“筋肉を縮める運動”です。
股関節唇損傷の手術後の方であれば、
やればやるだけ関節内圧は高まり、筋肉をこわばらせ、
結果的には関節の動きも狭くなりがちです。


損傷の修復個所に負担をかけずに、
いかに効果的に筋力強化を促すかが、
理学療法士の力の見せ所であり、
患者さまへも理解を頂かなくてはならない
この手術を成功へと導く非常に重要なポイントです。


(理学療法士は)杖使用の判断を見極める


手術後半年あるいは一年経っても
杖が外せない方が多くいらっしゃいます。


また、痛みがないからといって、術後3ヶ月もしない内に杖を外し、
肩を揺らしながらご相談にみえる方もいらっしゃいます。


股関節疾患のリハビリの要は“歩き”です。
正しい歩きが実践されていないと、
新たなる箇所に負担をかけ、二次的な痛みや、
反対側への負担、更なる手術を招く恐れが考えられます。


杖は確かに術後当初は避けられなくても、
状況に合わせ積極的に外す、
あるいは歩容の改善を優先し、
使用し続けるように患者さまへも納得できるように、
的確に状況を説明することも大切です。


想像がつくでしょうが、
杖をつくと体重をかけなくなりますから、
筋肉は働く機会を失い、骨まで細くなってしまいます。
軟骨への栄養が行き届かないどころか、
次第に股関節まで弱くなります。


こうなってしまっては、恐怖心や心配が増し、
何を行っても、痛みを訴えるようになりがちです。
“杖を使用して筋トレをする”では本末転倒です。


手術後1年経っても杖が外せない場合、
リハビリの内容が患者さまご自身の症状に適していないか、
あるいは、患者さまと担当理学療法士が考える問題点に
大きな相違が生じてしまっているのかも知れません。


股関節唇損傷の場合、
手術後、長期に渡り杖が外せなくなると、
やがて待っているのは、人工関節です。


そうならないためには、
適切なタイミングで杖使用の必要性の有無を判断することも
理学療法士に求められるでしょう。


まとめ


これまで股関節の手術といえば、
人工関節一辺倒だった世界に、
股関節唇損傷と呼ばれる新たな病態が流れ込み、
現場の理学療法士にも学びの機会が与えられています。


先日も、ある病院の理学療法士から電話が入り、
今股関節唇損傷の患者さまを担当しているが、
どのように対応すべきか、との相談の問い合わせがございました。
非常に熱心な理学療法士と思いました。


術直後の人工股関節であれば、
経験に左右されることなく、
基本的な知識さえ備われば、
ある程度誰がリハビリに携わっても、
それなりの結果が期待できます。


今では、短期入院が周流となりつつあります。
それだけ手術の機材の改良、最新の技術によるところが多いのです。


ところが、
股関節唇損傷のリハビリはそうはいかないように思われます。
特に、急増中の中高年の日本人女性に対する股関節唇損傷の
リハビリでは、
理学療法士のアイディアと経験が求められます。


ginzaplusでは、
全国の専門医療機関からのご紹介を頂いております。
手術後に不自由を感じられれば、いつでもご相談下さい。
人工関節を避けるためにも、早めに異変に気付き、
適切なアドバイスを求めることをお勧めします。



ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
お問い合わせご予約 
☎︎03-6228-6058 ※6月1日より変更になりました
ホームページ http://ginzaplus.com/jp/

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