【変形性股関節症】臼蓋形成不全は本当に進行するのか?

 

先日は福岡で朝日カルチャーセンター主催の勉強会が開催されました。

今回もほぼ満席でしたね。毎回多くの方にご参加頂き本当に嬉しく思います。

 

 

マンツーマンの個別指導はもちろん大切ですが、私は、こうした機会をもっと増やさなければと考えています。

皆さんの真剣な眼差しと前のめりに聞き入る姿勢、独特な緊張感の中で、毎回楽しく講師を務めさせて頂いております。次回福岡では12月に勉強会を予定しておりますが、その前の9月27日〜3日間、福岡へ滞在致します。

個別の施術をご希望でしたら、ぜひこの機会にご利用下さい。8月1日〜受付を開始致します。

 

さて今日は、「臼蓋形成不全は本当に進行するのか」、

我々専門家にとってもそして皆さんにとっても最大のテーマではないでしょうか。

 

日本では臼蓋形成不全=変形性股関節症と決めつけられている感がありますが、世界では決してそんな事はありません。

昨年参加した変形性関節症の国際会議の中でも、臼蓋形成不全などの骨の形態異常は進行を助長する一要因ではあるけれども、それ以外に、骨密度、ホルモン、筋力、アライメントなど複数が関与し、変形性股関節症へ至る可能性がある事が報告されています。また最近の研究論文でも、臼蓋形成不全にはいくつかのタイプがある事が分かり、通常のレントゲン写真では平面でしか確認できないため、本当の意味でのリスクを確認する事が難しい事も述べられています。おそらく日本では、本来変形性股関節症とは無縁の方まで、臼蓋形成不全が存在するだけで、変形性股関節症患者とレッテルを貼られ、手術を避けようと必死になっている方も多いのではないでしょうか。

 

さて、臼蓋形成不全であっても進行するかしないのか、一番分かりやすいのは「歩き方」です。

極端に内股であったり、外股であったり、また痛みの経過から跛行を続けていると、遅かれ早かれ変形性股関節症へと移行する事が多くあります。

 

下の動画をご覧頂きましょう。

まだ軟骨も十分にあり骨の変形がない臼蓋形成不全保有者ですが、明らかな跛行が確認されます。

 

 

後ろから診れば、左右に大きく身体を揺すり、

横から診れば、お尻が引けた中で荷重を繰り返しているのが分かります。

 

世界が訴える症状が進行する可能性のある臼蓋形成不全とは、まさにこうした症状です。

臼蓋形成不全に併せ、上手に体重を乗せられていない状況が続けば、症状は進行の恐れがあります。

狭い、浅い屋根の下でも、大腿骨の骨頭を安定して支えられるだけの筋力、バランス、可動域さえ確保できれば、症状の進行も免れるのです。

 

変形性股関節症を促すのは、誤解や怖さです。

 

誤解や恐怖 → 股関節から外した荷重 → 筋力低下や可動域制限 → 軟骨の損傷と骨の変形 → 脚長差  

 

医療機関で植え付けられた、もしくは偏った情報から恐怖心が芽生え、股関節でまともに荷重ができない状態が繰り返され、一連の負の連鎖を引き起こします。私が、各地で開催させて頂いている勉強会が非常に大切だと感じるのは、この点です。股関節の痛みの管理において最も根幹ともいえる最重要課題について、直接アプローチができるからです。

 

誤解を晴らし、正確な情報の元、これまで通りの生活を営む。

 

臼蓋形成不全があっても、変形性股関節症へと進行する人とそうでない人。

この違いは、一体、何なのでしょうか。

臼蓋形成不全だけが変形性股関節症を進行させるワケではないはずです。

 

 

「公開講座」のご案内です

 

■福岡・博多(終了しました)

 6月10日(土)午後1時〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

■東京・新宿(残席わずか)

 7月8日(土)午後1時30分〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【臼蓋形成不全】歩きのどの場面に問題があるのか

 

久々の投稿です。

新幹線の車内で書いています。

 

仙台の皆さま、ごめんなさい。。。

2年振の仙台出張となってしまいました。

明日明後日はみっちり身になるご指導をさせていただきます。

どうぞよろしくお願い致します!

 

さて、

「歩行」に関して気になることがありましたので、

簡単に記しておきましょうね。

 

私の経験から、

臼蓋形成不全の方にとって「歩き」は非常に大切です。

一生未手術で過ごせるかどうか、また見栄えにも影響すします。

 

取り組めるときに取り組んでおかないと、

やがて治すのも難しくなります。

ショーウィンドーに映る姿に残念がる前に、

挑戦してみましょう。

 

横からの歩きの様子を切り取ってみました。

before&after、

指導前後の様子が分かりますでしょうか。

 

明らかに荷重において問題があるのが確認されます。

 

 

例えば、15分は歩けるけど30分では再び痛みが出る。

当初の痛みは楽にはなったけど、まだ長距離には自信がない。

股関節には痛みはなくなったが、今度は膝や腰に痛みが出る。

 

これらの問題の多くは「荷重の仕方」に問題があります。

 

臼蓋形成不全の方にとっては、

距離を重ねて到達できるものではなく、

「歩き方」とはいわばテクニック。

 

少しでも興味があれば、

ぜひ一度専門家の指導を受けておきましょう。

 

もう間もなく仙台到着です〜

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【臼蓋形成不全】50代女性 手術を踏み止まらせたのは看護師のひと言



12月1日より来年の予約受付が開始されます。
1月13日〜は、大阪での出張施術も予定されております。
継続中の方、はじめての方でも、
保存療法へご興味がございましたら、ぜひ一度ご相談下さい。


さて、股関節痛治療における、
理学療法士の役割とは、一体、何でしょうか。


電話相談も毎回のように尋ねられるのは、
「理学療法士とは?」、次いで「保存療法とは何でしょうか?」、
こうした質問です。


ウエブサイトでも
できるだけ分かりやすくまとめたつもりではおりますが、
国民の認識、
理学療法士や保存療法への認知度はまだまだ薄いようです。


股関節治療における理学療法士の役割とは、
一般に、手術後のリハビリとしてのイメージが根強いようですが、
時代は変わりつつあります。


股関節痛への治療も、
関節鏡による新しい手術が導入されたり、
人工関節においては機材も治療治術も格段に進歩し、
医療経済的にも最少侵襲、短期入院が奨励されはじめています。


また2005年以降、
アメリカやイギリスなど
世界の変形性関節症の診療ガイドラインでは変革が起きています。
手術ではなく、保存療法を初期治療に掲げているのです。


しかし問題は、我々多くの日本の理学療法士は、
こうした世界の動きに気が付いていないことです。
今も病院を頼り手術後の役割に専念します。
しかし、時代は動き続けています。
世界の関心は手術前、「手術を未然に防ぐため」の取り組みに
シフトしているのです。


情報に敏感に、瞬時に行動を移せなければ、
日本の理学療法士も、国民の信頼を勝ち取るどころか、
業界内でも取り残されることになります。


もっともっと積極的に、困っている方たち、患者さまの前で、
その存在意義をアピールしていく必要があるではないでしょうか。


先日お越し下さった方の手術を踏み止まらせたのは、
何と、診察を一部始終ご覧になられた、看護師さんのひと言でした。


診察も終えられ、
手術を決意された矢先に受付窓口で、
「今日くらいの調子だったら、まだ早いんじゃない。
まだやらなくても良いわよ。」とのアドバイス。


早速、自宅に帰り、インターネットで検索しはじめたところ、
ginzaplusがヒットしご相談にみえました。


初回時の様子です。




確かに、典型的な歩容ですが、杖がなくても歩けるレベルです。


歩き方は一見悪そうですが、股関節の動きも良く、
比較的筋力も保たれています。
短期に改善が期待できるケースです。


2週間後です。



若干の痛みは残存するものの
一回の施術でかなり改善されています。


いつも思うのは、
医師の診察の傍ら10分でも良いので、
理学療法士に評価と治療が任されたならば、
きっと即座に痛みや歩容が改善される方は大勢いらっしゃるでしょう。


ただ日本の医療現場では、それを認めては下されないかも知れません。

手術を減らすこと=患者さまの喜びではあっても、
手術により恩恵を受ける産業にも影響を及ぼします。
ここが最大のネックです。。。


同じように問題意識を抱えている方はいらっしゃるはずです。


皆さまからの経験は非常に貴重です。
しっかり記録に留め、
今後も発信し続けたい、と考えております。



ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
お問い合わせご予約 
☎︎03-6228-6058 ※6月1日より変更になりました
ホームページ http://ginzaplus.com/jp/

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【臼蓋形成不全】「あの時の痛みは何だったんだろう」



理学療法士という仕事の魅力は、
新たな人生のスタートに寄り添えることです。


ginzaplusでは、
全国の病院で手術しか治す方法がない、と宣告された方たちが、
藁をもすがる思いでお越しになられ、
保存療法をコツコツ続けることで、
これまで通りに仕事やスポーツを再開し、社会復帰を果たしています。


症状によっては、
2年、3年かかる場合もあります。
状態によっては、
手術の方がより短期に目標を達成できる場合もあります。


ただ、手術はあくまでも最終手段です。


手術を否定するのではなく、
実際に私がここで拝見するのは、
手術をしても行動制限を課せられたり、
これまで続けていた趣味やスポーツを諦め、
将来への不安と心配から
満足のいく生活が送れていない方たちです。


股関節痛への治療には、
メスを入れるような手術療法だけではなく、
保存療法、メスを使わない方法があることも、
知っていただきたい、と思っております。


さて、今年3月に御会いした40代の女性です。


股関節痛を抱え、
2つの病院で臼蓋形成不全、変形性股関節症との診断を受けました。


「痛みの改善には手術しか方法がない」
と告げられ、落胆した表情でご相談にお越しになられました。


週一回のプールでのウォーキング30分、
理学療法士によるリハビリ20分、
接骨院でのほぐし10分など
様々経験されましたが、
満足のいくような成果は得られませんでした。


同時の様子です。





痛み止めを欠かさず飲み続けた結果から、
動くことへの恐怖が先立ち、杖を使用した経緯もあり、
施術後も痛みの訴えが強く、まともに歩けずにいます。


初回時の印象からは、
メンタルへの影響が強いことから動くことへの理解が乏しく、
運動指導のみならず、
精神的なサポートと伴に
長期的なフォローが必要であると感じられました。


保存療法を継続し6回目、半年後の様子です。




「あの痛みはなんだったんだろう」と仰る程すっかり痛みは消失し、
直近の医師の診察でも
「いくら(軟骨の隙間が)狭くなっても、
痛くなければ手術は必要ない。」、
と安心のコメント。


(当時を知る私にとっては)
現在はまるで別人のように明るく前向きになられ、
地域の体操教室などにも通いながら、

更に活動の場を広げていらっしゃいます。


当初は、複数の病院で手術しか方法がないといわれ、
更にインターネットを読み漁り、
相当なショックを受けていらっしゃるようでした。


ネット上には、変形性股関節症といえば、
マイナスイメージの情報が多く、
明るい話題は少ないですから無理もありませんね。


ただ、股関節痛の原因とは、
整形外科的で扱われるような関節の構造上の異常以外にも
「生活習慣」とも密接に関わっています。


この方が最後に仰っていた、
「私の場合、痛みがあっても、
動き方さえ間違わなければ、動いて良いんだ。」
のように、
誤って、極端な安静を強いることで、
治るはずの痛みも治りにくくさせている場合があります。


問題なのは、“どう動くか”です。


これまでの生活動作を見直し、
正しく負担なく動くことで、
余計な筋力低下や可動域制限を引き起こさず、
徐々に回復していくものです。


誰にだって、いかなる症状であっても、
保存療法で克服できる可能性があります。


現在の症状や治療方針に疑問があれば、
ぜひ一度、理学療法士のもとへもご相談下さい。


ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
お問い合わせご予約 
☎︎03-6228-6058 ※6月1日より変更になりました
ホームページ http://ginzaplus.com/jp/

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【臼蓋形成不全】骨切り手術(RAOとCPO)のリスク



スーパードクター、
世界が認める脳外科医の福島先生のもとへは、
毎日20〜30通の相談メールが寄せられるそうです。


私のところへは半数以下、
それでも今週は
アメリカやヨーロッパ、中国からも
問い合わせのメールが届いております。
何とか困っている方のために力になって差し上げたいですね。


さて、今日は骨切り手術のリスクに関してお伝えします。
まずは骨切り手術とは、どういった手術かご存知でしょうか。


臼蓋形成不全のような屋根の浅い状態に対し、
新たに屋根をこしらえる手術のことで、
日本ではRAOとCPOといわれる手術が代表例です。
※詳しくはホームページでもご紹介しております。


RAOは比較的全国の主要医療機関で行われますが、
CPOに関してはある程度病院が絞り込まれます。
九州方面で人気が高く、
関東でもいくつかの大学病院で行われます。


リハビリ的な視点に立った場合、
両者の大きな違いはいったい何でしょうか。


そのひとつは、筋肉への影響です。


RAOでは後ろや横から大きく広範囲にメスを入れるの対して、
CPOでは前側から、
股関節前面に付着する少数の筋肉しか切りません。
そのため一般的に、
リハビリ期間が短く済むとも考えられています。


しかし難渋するケースも多く、
骨切り術とは、筋肉だけではなく一旦骨をも切断するため、
いずれの手術方法であっても、それなりの覚悟が必要でしょう。


年に一回開催される、股関節の専門医療者を集めた学術集会では、
骨切り手術とはtime saving、
つまり、“人工関節までの繋ぎ”と捉えられます。
また、その後遺症として、
症状の進行を招くリスクも懸念されています。


ひとつ、
手術を考えるにあたって考慮しなければならないのは、
その「年齢」です。


筋肉や骨を切ったり刻んだりする手術では、
やはり10代や20代、年齢が若い方が成績は良好です。


年齢を重ねた40代以降では、徐々にその後のリスクが高まります。


こちらの女性は40代でRAOを経験されましたが、
術後一年も経たないうちに、脚の長さに差がみられ、
杖を手放せない生活が余儀なくされています。





画像上にも、
明らかに左右異なる形をした股関節が映し出され、
手術をした側は進行しているのがわかります。


ちなみに、
こちらは下のレントゲン写真は手術前。
綺麗な股関節ですね。





そして、
こちらは40代でCPOを経験されましたが、
手術後5年も経たないうちに、進行しはじめています。





骨盤は歪み、軟骨の隙間も狭くなっています。
ここまで悪化すると、次に心配されるのは、
これまで健康であったはずの反対側の股関節の状況です。
早めに痛みをとり、反対側への負担を減らしてあげないと、
将来的には両側の(再)手術が心配されます。





ちなみに、
こちらも手術前の股関節画像ですが、
年齢相応の変化を示しています。
既に少し進行しているようにもみえますので、
こうした状況においては骨切り手術はある意味チャレンジ、
医学的には“適応外”とも報告されます。


皆さまの中にも、
手術後のリスクが明確に伝えられずに、
手術を決断された方もいらっしゃるかも知れません。


RAO、CPOともに、
日本人の先生ならではの巧みな手術療法です。
ですが、やはりその適応を見極めないと、リスクと隣り合わせです。


前回のブログでもお伝えしましたように、
保存療法も決して万能ではありません。
“自己流の保存療法”で進めてしまった結果、
手術が避けられない事態を招くことさえあります。


大切だと感じるのは、手術療法と保存療法、
それぞれのメリット・デメリットが明確に提示され、
その中から皆さまの意思に基づいて、治療選択されることです。


世界の標準的な診療ガイドラインに基づいた治療を
ただただ実践すべきでしょう。
手術の前には必ず保存療法です。
それが世界が推奨する股関節治療の基本的理念だからです。



ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
お問い合わせご予約 
☎︎03-6228-6058 ※6月1日より変更になりました
ホームページ http://ginzaplus.com/jp/

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