【臼蓋形成不全】4回の股関節手術を乗り越えて

 

ちょっと間が空いてしまいましたが、

前回の症例紹介で、同じ臼蓋形成不全でも幼少期の治療経験がある方が、将来的に変形性股関節症へと移行し易いリスクがあることを述べました。そのため、後天的な臼蓋形成不全例よりも、より慎重に経過を見守っていく必要があります。今回ご紹介させていただきます40代の女性、こちらの方は、先天的な臼蓋形成不全を理由に20歳までに4回の手術を経験されています。手術後、痛みを経験するようになったのは、出産を経験してからです。その経過についてご紹介させていただきます。

 

【医療機関で診断された病名】

臼蓋形成不全、変形性股関節症

 

【解説】

ご相談内容です。「20歳までに4回ほど手術をしましたが、左側が重症です。右も1度手術をしていますが 数年前から立ち上がる際に痛みがあり、歩行時にも痛みが生じます。」幼少期に先天性の股関節脱臼が生じ、RAOなどの骨切り手術を過去4回経験されています。本格的に痛みが生じるようになったのは、出産を経験されてからです。これまで歩かないように指導を受けてきましたが、さすがに子育て中はそうはいかず、術後の後遺症による脚長差の影響も受け、次第に日常生活動作へも支障をきたすようになりました。立ち上がりや歩き始めには痛みが存在し、可動域の減少傾向を実感しています。整形外科へもこの10年かかっていません。それでも、ginzaplusの運動療法を経験してからは、次第に痛みは軽減され、筋力も回復し、半年後には小走りも可能になっています。現在は症状も安定し、更なる運動機能の回復を目指し、定期的にお越しいただいております。

 

【理学療法士コメント】

同じ臼蓋形成不全でも特別に注意を払わなければならないのは、幼少期の脱臼や手術経験がある方たちです。出産や育児、仕事量の変化に敏感であり、股関節痛を発症し易くなります。医療機関では小児から成人へのフォローが希薄であったり、医療保険上の問題から定期チェックが受けられない場合も多いようですが、幼少期のトラブルがあった方たちこそ、将来悪化させないためにも継続的なケアは不可欠です。

今回のケースでは骨切り手術による後遺症、脚長差が4cm存在していました。かばって立つ、歩くを繰り替えしていたことで、歩行時には極端に左の骨盤が前に押し出され、立位時には、常に短い方へ体重を乗せバランスを保っていました。こうした一連の動きの癖により、骨盤が大きく傾き、可動域はみるみる狭くなり、筋力にも左右差が認められました。しかしながら、どんなに辛くても杖や補高靴を使用してこなかったことが幸いし、ginzaplusの保存療法を取り入れることで、早期にご本人の想像を遥かに上回る機能を回復できました。

杖や補高靴は確かに保存療法の実践の上で、欠かせないアイテムの一つですが、用途やタイミングを誤ると、たちまちかばう動きを学習させ、健常者並みの運動機能の獲得を難しくさせます。保存療法開始後3ヶ月、荷重が安定してきたタイミングで、脚長差に対し初めてインソールを試用することで、安定感が一層増し、小走りも可能になっています。

 

【痛み】

「歩く時がきつい。歩き始めの痛み、立ち上がりの痛みを何とかしたい。」

 

【ginzaplusへの期待】

「娘と一緒に出かけられるようになりたい。」

 

【施術期間】

 約8ヶ月、計6回

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

 

「公開講座」

■神奈川・横浜

 来年1月20日(土)午前10時30分〜12時00分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

■東京・新宿

 来年2月3日(土)午後16時00分〜18時15分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

 

 

「出張施術」

■大阪 来年1月16日(火)〜19日(金)  12/1日よりホームページ上で予約受付開始します

 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

お問い合わせご予約

☎03-6228-6058

ホームページ http://ginzaplus.com/jp/

 

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【原因不明の股関節痛】小学生への保存療法の実践

 

今年の夏休みもまた、小学生のお子さんからのご相談が全国から寄せられました。

年々増えてきているようです。ブログのコメント欄にも寄せられていましたが、最近は、朝日カルチャーへ勉強会へも親子での参加が増えています。これも、現代の股関節痛の風潮なのでしょうか。私自身の経験では、幼少期に何らかの股関節のトラブルを経験されている方は、30代以降、変形性股関節症を発症されるケースが増えているように感じます。となれば、将来に備え、リスクが確認されれば、早めに対応しておきたいところです。

 

さて、本日も症例紹介です。

ご相談頂いたのは10歳、小学校5年生の女の子です。

 

【医療機関で診断された病名】

原因不明

 

【解説】

幼少期に股関節のトラブルはありませんでしたが、バスケトボール部に入部してから股関節痛を経験。練習中のシャトルラン後から違和感を訴え、試合後には股関節痛を発症。複数の医療機関でMRIとエコー検査を行いましたが、原因が見つからず、リハビリを継続するも改善されなかったため、ginzaplusへご相談にみえました。初回の施術直後から痛みは解消され、跛行も改善傾向を示し、現在は、再びバスケットボールへの復帰を果たしています。今後も、練習量に応じた定期的なケアが望まれます。

 

【理学療法士コメント】

股関節痛の発生予防には、幼少期からの姿勢や歩き方への配慮は欠かせません。

特に最近の小学生は、立つ、歩くに問題を抱えているケースを拝見します。2本脚で黙って立っていられない、脚が真っ直ぐに振り出されていないなど、将来的な変形性関節症を予兆させます。外で走り回ったり、活発に身体を動かす機会が減っているためでしょうか。筋力低下が目立ちますね。準備ができていない状態で無理をすれば、当然、痛みを発生させるのです。

小学生の身体は素直です。痛みとの歴史が浅かったり、余計な情報が入っていないためか、ポイントさえしっかり指導できれば、瞬時に改善されます。一方で大人は、痛みとの歴史が長かったり、情報にも左右されやすいためか、なかなかこうはいきません。走り方はまだ改善余地がありそうですが、まずは引き続き、普段の歩きの中から、左脚の接地の仕方、腰が落ちないように荷重のタイミングなど確認しながら、再発予防、更なる運動機能の向上に繋げていきたいところです。

 

【痛み】

「(練習で)走れない。」

 

【ginzaplusへの期待】

ご両親:「バスケットボールができるように。」

 

【施術期間】

 約3ヶ月、計2回

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

「公開講座」

■東京・新宿

 12月9日(土)午後12時30分〜14時45分

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■福岡・博多

 12月16日(土)午後13時〜15時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

 

 

「出張施術」

■博多 12月13日(水)〜16日(土)    ホームページ上で予約受付を開始しています

■大阪 来年1月16日(火)〜18日(木)  12/1日よりホームページ上で予約受付開始します

 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

お問い合わせご予約

☎03-6228-6058

ホームページ http://ginzaplus.com/jp/

 

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【臼蓋形成不全】骨切り手術を宣告されて

 

今週土曜日7月1日(深夜12時)より8月の予約受付を開始します。

保存療法に興味がございましたら、ぜひこの機会にご参加下さい。

 

今日は仙台に滞在しております。

本日より3日間、仙台で施術を行います。

日曜日には、仙台でのトライアスロンにも初めて出場してきます。

4月の宮古島以来ですが、ショートですので2時間30分が目標です。

 

 

宮古島の写真が届いておりました。かなりキツそうですね、苦笑

ラン折り返し、30キロ付近と思われます。

何とか11時間台でゴールできましたが、プロの選手は8時間で駆け抜けるんです!?

本当に凄いです、同じ人間ですよ。私も、何とかそのレベルに近づけないかと日々もがいています、笑

まだまだトレーニングが足りませんね。

 

さて、本日も症例紹介です。

 

保存療法で最も重要な事は、問題点の抽出です。

画像を眺め、動きを診て、症状を伺って、様々な情報の中から本質的な痛みの原因にアプローチをしていきます。

何に悩んでいるのか。どこに比重が置かれているのか。

施術を重ねる毎に明らかになる部分と、初回一回で解決できる場合があります。

的さえ外さなければ、時間がかかっても確実な効果を実感頂けるでしょう。

 

股関節痛を抱えた30代女性からのご相談です。

 

【医療機関で診断された病名】

変形性股関節症(初期)、臼蓋形成不全

 

【解説】

「小さい頃からペチャンコ座りの習慣があり、学生時代はバレーボール部に所属。ストレッチの最中には、股関節が外れるような感じが度々あり、5、6年前からマラソンや水泳をはじめたのをきっかけに股関節痛を発症。半年前からは、股関節(特に右足)に違和感を感じ、最近は歩き出す時や立ち上がる時に痛みを感じるようになりました。大学病院で診察を受けたところ、初期の段階であると診断され、できれば一年以内の骨切り手術を、と勧められました。大きな手術だということで、できればほかの方法がないかと思い、こちらにたどり着きました。」

 

【理学療法士コメント】

変形性股関節症との診断が下されても、画像上に大きな変化もなく、杖も必要なく歩けるレベルであれば、まず手術の必要は否定できます。変形性股関節症の初期の方が、どのような過程を経て進行し悪化していくのか、ご存知でしょうか。こちらで様々な症状を拝見する限り、幼少期における身体の使い方の癖や、その後の一連のかばう姿勢や動作が、症状の進行に関与しているように思われます。

例えば、出っ尻姿勢。

痛みを抱える以前からある場合と、痛みを抱えてから生じる場合があります。

こうした運動パターンも、できるだけ早期に改善ができていれば、股関節痛を発症させる事もなかったでしょうし、たとえ発症後に陥ったとしても、早く抜け出せるよう指導を受けられば、その後の進行は食い止められます。

横からの動画が象徴するように、股関節症の方では決まって、お尻を引き、股関節前面が伸びなくなります。その結果、股関節周囲の筋肉は硬く縮こまり、可動域にも制限をもたらし、お尻の筋肉は働く機会を失う事で、薄く痩せてしまいます。変形性股関節症を進行させないためには、正しい股関節での体重の乗せ方を、一から改めて学習する事が必要なのです。

変形性股関節症の保存療法とは、単にその場限りの症状を緩和させるような対症療法ではなく、将来的に一生自分の脚で歩けるようになるための取り組みです。そのためにはまず、ご自身の身体の使い方の癖を理解して頂き、その改善に向けたプログラムを正確に実践する事です。医学的な情報ももちろん必要ですが、初期の場合では、身体の使い方を調整する事で痛みは解決されます。進行を予兆させる運動パターンがあれば速やかに改善し、健常者の歩容パターンに近づけていく。こうした努力と意識こそが、将来手術に至らせないためにも、大切なのです。

 

【痛み】

「長く歩けない。股関節を開くと痛む。」

 

【ginzaplusへの期待】

「将来手術をしないで生活できるようになりたい。」

 

【施術期間】

 計1回

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

 

「公開講座」のご案内です

 

■福岡・博多

 6月10日(土)午後1時〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

■東京・新宿

 7月8日(土)午後1時30分〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【変形性股関節症】臼蓋形成不全は本当に進行するのか?

 

先日は福岡で朝日カルチャーセンター主催の勉強会が開催されました。

今回もほぼ満席でしたね。毎回多くの方にご参加頂き本当に嬉しく思います。

 

 

マンツーマンの個別指導はもちろん大切ですが、私は、こうした機会をもっと増やさなければと考えています。

皆さんの真剣な眼差しと前のめりに聞き入る姿勢、独特な緊張感の中で、毎回楽しく講師を務めさせて頂いております。次回福岡では12月に勉強会を予定しておりますが、その前の9月27日〜3日間、福岡へ滞在致します。

個別の施術をご希望でしたら、ぜひこの機会にご利用下さい。8月1日〜受付を開始致します。

 

さて今日は、「臼蓋形成不全は本当に進行するのか」、

我々専門家にとってもそして皆さんにとっても最大のテーマではないでしょうか。

 

日本では臼蓋形成不全=変形性股関節症と決めつけられている感がありますが、世界では決してそんな事はありません。

昨年参加した変形性関節症の国際会議の中でも、臼蓋形成不全などの骨の形態異常は進行を助長する一要因ではあるけれども、それ以外に、骨密度、ホルモン、筋力、アライメントなど複数が関与し、変形性股関節症へ至る可能性がある事が報告されています。また最近の研究論文でも、臼蓋形成不全にはいくつかのタイプがある事が分かり、通常のレントゲン写真では平面でしか確認できないため、本当の意味でのリスクを確認する事が難しい事も述べられています。おそらく日本では、本来変形性股関節症とは無縁の方まで、臼蓋形成不全が存在するだけで、変形性股関節症患者とレッテルを貼られ、手術を避けようと必死になっている方も多いのではないでしょうか。

 

さて、臼蓋形成不全であっても進行するかしないのか、一番分かりやすいのは「歩き方」です。

極端に内股であったり、外股であったり、また痛みの経過から跛行を続けていると、遅かれ早かれ変形性股関節症へと移行する事が多くあります。

 

下の動画をご覧頂きましょう。

まだ軟骨も十分にあり骨の変形がない臼蓋形成不全保有者ですが、明らかな跛行が確認されます。

 

 

後ろから診れば、左右に大きく身体を揺すり、

横から診れば、お尻が引けた中で荷重を繰り返しているのが分かります。

 

世界が訴える症状が進行する可能性のある臼蓋形成不全とは、まさにこうした症状です。

臼蓋形成不全に併せ、上手に体重を乗せられていない状況が続けば、症状は進行の恐れがあります。

狭い、浅い屋根の下でも、大腿骨の骨頭を安定して支えられるだけの筋力、バランス、可動域さえ確保できれば、症状の進行も免れるのです。

 

変形性股関節症を促すのは、誤解や怖さです。

 

誤解や恐怖 → 股関節から外した荷重 → 筋力低下や可動域制限 → 軟骨の損傷と骨の変形 → 脚長差  

 

医療機関で植え付けられた、もしくは偏った情報から恐怖心が芽生え、股関節でまともに荷重ができない状態が繰り返され、一連の負の連鎖を引き起こします。私が、各地で開催させて頂いている勉強会が非常に大切だと感じるのは、この点です。股関節の痛みの管理において最も根幹ともいえる最重要課題について、直接アプローチができるからです。

 

誤解を晴らし、正確な情報の元、これまで通りの生活を営む。

 

臼蓋形成不全があっても、変形性股関節症へと進行する人とそうでない人。

この違いは、一体、何なのでしょうか。

臼蓋形成不全だけが変形性股関節症を進行させるワケではないはずです。

 

 

「公開講座」のご案内です

 

■福岡・博多(終了しました)

 6月10日(土)午後1時〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

■東京・新宿(残席わずか)

 7月8日(土)午後1時30分〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【臼蓋形成不全】歩きのどの場面に問題があるのか

 

久々の投稿です。

新幹線の車内で書いています。

 

仙台の皆さま、ごめんなさい。。。

2年振の仙台出張となってしまいました。

明日明後日はみっちり身になるご指導をさせていただきます。

どうぞよろしくお願い致します!

 

さて、

「歩行」に関して気になることがありましたので、

簡単に記しておきましょうね。

 

私の経験から、

臼蓋形成不全の方にとって「歩き」は非常に大切です。

一生未手術で過ごせるかどうか、また見栄えにも影響すします。

 

取り組めるときに取り組んでおかないと、

やがて治すのも難しくなります。

ショーウィンドーに映る姿に残念がる前に、

挑戦してみましょう。

 

横からの歩きの様子を切り取ってみました。

before&after、

指導前後の様子が分かりますでしょうか。

 

明らかに荷重において問題があるのが確認されます。

 

 

例えば、15分は歩けるけど30分では再び痛みが出る。

当初の痛みは楽にはなったけど、まだ長距離には自信がない。

股関節には痛みはなくなったが、今度は膝や腰に痛みが出る。

 

これらの問題の多くは「荷重の仕方」に問題があります。

 

臼蓋形成不全の方にとっては、

距離を重ねて到達できるものではなく、

「歩き方」とはいわばテクニック。

 

少しでも興味があれば、

ぜひ一度専門家の指導を受けておきましょう。

 

もう間もなく仙台到着です〜

 

ginzaplus 佐藤正裕

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