【変形性股関節症】末期でも走れるまでに回復!

 

現状維持が保存療法ではありませんよ。

今以上の能力を発揮できるようになるのが、ginzaplusが目指す保存療法です。

 

本日も症例紹介です。

30代後半、大学病院で変形性股関節症、手術を宣告された女性からのご相談です。

 

【医療機関で診断された病名】

変形性股関節症

 

【解説】

「小さい頃から左の股関節の動きが悪く、あぐらをかくような動きは困難でした。12歳の時に右膝に腫瘍が出来たことにより2回の手術を受け、ずっと右足を常にかばって生活してきました。ダンスが趣味で続けていましたが、25歳頃からは痛みも激しくなり、今年39歳ですが、先日病院でレントゲンを撮り検査したところ、変形性関節症で将来的には手術が必要みたいです。 現在はまだ杖なしで歩けますが、日常生活の負担を軽減したく、こちらのHPを拝見し、予約次第です。よろしくお願いします。(ご主人からのメール)」

 

【理学療法士コメント】

股関節の骨に変形があり痛みを伴うと、ほとんどの医療機関でまず手術を宣告されます。

しかし本当に手術が必要かどうかは、適切な保存療法を受けてから判断する必要があります。たとえ医学的には進行期や末期、手術が

必要と宣告されても、保存療法を経て、痛みがなくなり、走れるまで回復される方もいらっしゃるのですから。

相当なショックを受けた様子でした。

まさか初診でいきなり手術を宣告されるとは思ってもいなかったのでしょう。その影響は歩き方にも現れ、体重をかける事への恐怖と不安からフラフラな状態です。当初、保存療法へも半信半疑、運動療法への理解も乏しかったのですが、回を重ねる毎に痛みが改善される事で保存療法へも理解が増し、運動機能の向上に併せ笑顔もみられるようになりました。半年後には、若干の突っ張りも確認されますが、健常者並みの歩き方を習得。保存療法も1年が経過すると、日常生活動作には不自由がなくなり、小走りができるまでに回復されています。

軟骨が消失し骨嚢包まで確認されると、どこの医療機関でも手術を勧められます。

しかし、保存療法を経て痛みが解消され、運動機能にも何の問題もなくなれば、手術の必要性は否定できるでしょう。保存療法を継続しこの1年ですっかり生まれ変わり、可動域と筋力は保存療法開始以前より格段に回復され、変形性股関節症の方たちで困難な動作である靴下の着脱や爪切り、しゃがみ動作など全て克服されています。今後はginzaplusと連携のある保存療法への理解のある専門医師をご紹介し1年毎の画像所見による定期検診と、身体状況に応じて数ヶ月に1回の割合で運動機能をチェックしていく予定です。

 

【痛み】

「体重を乗せると痛む。しゃがめない。」

 

【ginzaplusへの期待】

「家の掃除ができるようになりたい。」

 

【施術期間】

 計7回、約1年

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

 

「公開講座」のご案内です

 

■福岡・博多(終了しました)

 6月10日(土)午後1時〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

■東京・新宿(残席わずか)

 7月8日(土)午後1時30分〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【先天性股関節脱臼】テニス部に入りたい!

 

6月1日より7月の予約受付を開始しします。

 

まだまだ日本では遅れている保存療法。

ginzaplusでは、世界で発信される最新の保存療法の成果を参考に、日本人に合った独自の体系を目指しています。

興味がございましたらご相談下さい。全国でも公開講座を開催しております。

 

さて、毎年この時期に増えるのは、夏休みを利用した小・中学生のお子さんたちです。

部活での怪我や先天性のトラブルなど股関節痛の原因も様々です。怪我は時間とともに消失されますが、先天的な股関節の問題は継続的な関わりが必要です。

 

本日もケーススタディーです。12歳の小学生、ご両親に連れられご相談にみえました。

 

【医療機関で診断された病名】

先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全

 

【解説】

「はじめまして。現在小学校6年生になる娘の母になります。ずっとこういった悩みをどちらに相談したら、適切なアドバイスを受けれるのかわからず悩んでおりました。ようやくこちらのサイトにめぐり合い相談させて頂きたくメッセージさせて頂きました。長文になりますがお許しください。現在6年生の娘は、生後すぐに先天性臼蓋形成不全の診断を受け、生後3カ月より股関節のリーメンベルトを装着し、無事治療を終了いたしました。その後は特に心配がなければ、定期受診の必要はないとのことでしたが、幼稚園時期、小学校2年生の時に頻繁に痛むとのことで受診しました。レントゲン結果では、問題のあるレベルではないが、健常な子に比べれば確かにかぶりが浅く弱いので、無理せず体を休めば大丈夫ですよとのことでした。

幼い頃より、内股やつま先歩きが目立つこと、正座も内旋型のぺちゃんこ座り、股関節がコキコキ鳴ったり、気になる箇所はいくつかありました。先生に相談しても、全て好きなようにやらせて良いとの事でした。また、筋力はある程度ないと骨に負担がかかるから、股関節に負担のない水泳や自転車をアドバイスされました。あれもこれも駄目と言っては、心がやられちゃうからね、とのことでした。とても信頼ある人格の先生にお見受けし、これまでその言葉を信用しながらきました。でも、来年は中学生、部活もやりたいと言ってるし、股関節も最近は頻繁に痛みが出るし、歩き方も一向に良くならないし。このままこの日常を続けていては、将来的に手術になってしまったり、ほかの部分への影響なども心配になり出しました。先生により、考え方は千差万別であることを最近非常に感じる別件もあり、このままでいいのか考えだしました。

女の子ですから、出来る事なら、手術などせずに保存療法で日常を元気に過ごしていってもらいたいと思うのが親の心情です。その為にも、日常の動き一つや、保存療法を取り入れることが必要なのではないかと思えるのです。好きなようにやらせていては、防げたものが防げないでの未来になってしまうのでは?と。ただ、股関節の保存的療法については専門の方の指示を受け、自己流ではなくきちんとした指導を受けるべきだという意見も聞きました。近くに良い理学療法士やリハビリ施設などあれば良いのですが、臼蓋形成不全の保存的療法については、日本ではあまり注目や取り入れがされてないのか、調べても全くヒットしませんでした。心配ばかりが頭から離れず、常々歩き方を注意したり、今朝もまた子供の心を傷つけ泣かせてしまいました。あの時先生が言ったように、好きなように今はさせてしまうしかなく、どうするかは成長がある程度してからで大丈夫なのか?今、普段から気をつけた方が良い事はないのか?うちの子の日常の動作や習慣はこのままで良いのか?知りたいのです。そう言っても、私が代わりに出来るわけではないので本人がやる気持にならなくては無理ですし、体も大事ですが心も大事なので、傷つけないように見守り口添えしながらも、情報を調べ最善の努力をするのは親の私たちにしかできない役目であり責任なので、この子の未来を明るく守るためにも最善を尽くしたいのです。そのためにも佐藤先生のご意見をお聞かせいただければ幸せです。どうぞ、よろしくお願いします。」

 

【理学療法士コメント】

同じ臼蓋形成不全でも、先天的に股関節の治療経験がある方では、将来大人になって手術を迫られる事があります。特に今回のケースのように骨の治療が終わったとはいえ、歩き方に問題を抱えれていれば、要注意です。

幼少期にぺちゃんこ座り(割り座)を習慣的に行ってきた場合、股関節周囲の筋力が著しく低下します。殿部の筋肉の働きが弱まるので、膝を突っ張った格好で動こうとします。足首も過剰に柔軟であるため、常につま先は内を向き、踵接地からの蹴り出しが行え無くなります。典型的な変形性股関節症に至る方の運動パターンです。股関節周囲の筋肉の活動を促し、正しい歩行ができるようになる必要があります。靴もフィットしていなかったようですので、2回目の施術終了時にはインソールを試して頂きました。少しずつ新たな荷重感覚に慣れ、健常者に近い歩きが実現できています。これからは、正しい歩きが定着できるように、ご本人の努力とご家族の声かけが不可欠です。

日本では、小児期から成人への架け橋が希薄です。小児の治療が済むと、将来的にリスクある症例も適切な指導がないまま、医療から手放されます。しかし、このタイミングこそ真剣になって変形性股関節症を阻止する取り組みが必要です。

現在は痛みなく通学もできるようになりました。次なる目標は、進学してからのテニス部への入部です。テニスやバドミントン、卓球など軸足を作るスポーツでは、変形性股関節症への関与も指摘されます。しかし、そうしたリスクも承知の上でケアを行えば発症も防げるはずです。好きな事に没頭できる時間こそ痛みの根本治療には欠かせません。今はまだ週1回のテニスも、症状に合わせご家族とも相談しながら、定期的にサポートさせて頂くつもりです。

 

【痛み】

「外旋の動きで痛む。」

 

【ginzaplusへの期待】

「どのような生活動作が一番良いのか教えて欲しい。保存療法でこのまま自分の足で健やかに過ごせるようにしたい。」

 

【施術期間】

 計2回、約7ヶ月

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

「公開講座」のご案内です

 

■福岡・博多

 6月10日(土)午後1時〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

■東京・新宿

 7月8日(土)午後1時30分〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【股関節唇損傷】60代女性 ゴルフを再び!

 

「股関節痛の予防と対策」公開講座のご案内です。

 

■福岡・博多

 6月10日(土)午後1時〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター福岡教室

■東京・新宿

 7月8日(土)午後1時30分〜3時

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター新宿教室

■神奈川・横浜

 9月9日(土)午前10時30分〜12時 

 申し込み受付先:朝日カルチャーセンター横浜教室

 

どうぞよろしくお願い致します。

 

さて、本日もケーススタディーです。

ご依頼頂いたのは60代の女性です。ゴルフが趣味でラウンド中に股関節を痛めてしまいました。医師からは、将来的な手術を宣告され、ご友人の勧めでginzaplusへお越しになられました。何としても手術はしたくない、ご本人の強い願いです。

 

【医療機関で診断された病名】

臼蓋形成不全、変形性股関節症

 

【解説】

「2016年の2月にゴルフの最中に右足の付け根がズキンと痛くなりました。 33歳からギックリ腰に悩まされ、整体やマッサージに通っていますが、このような痛みは初めてでした。 痛さが長引いたので整形外科でレントゲンを撮ったところ、上記の病名を告げられ、痛み止めと湿布をいただきました。ひどくなったら手術するしかないとのことでした。現在は足の付け根がズキンと痛んだり、お尻の奥が痛んだりします。膝が痛んだり、神経に違和感を感じたりもします。起きた時とか、立ち上がって歩き出す時に痛みが強いようです。 速く歩けないし、ましてや走ることもできません。自分ではなるべく普通に歩こうと思っていますが、ビッコを引いているようです。 4月から柔道整復師のところで施術していただいていましたが、9月からは行っていません。自分で筋肉をつけて治したいと思い、申し込みました。 老後の楽しみのゴルフができるように、なんとかよろしくお願いいたします。 現在は無理のない範囲で歩いたり、ストレッチをしています。ゴルフも痛み止めを飲んでラウンドはしています。 では、どうぞよろしくお願いいたします。」

 

【理学療法士コメント】

臼蓋形成不全から発症した股関節痛の場合、将来的に手術が必要になるケースとそうでないケース、2つの可能性を考える必要があります。例えば、幼少期に股関節のトラブルがあり、何らかの治療(手術、装具、ギプス固定など)経験のある方では、将来的な手術も視野に取り組む必要があります。一方で、先天的なトラブルは何もなく、趣味活動やスポーツを通じて生じた突発的な股関節痛は、早期に適切な保存療法にさえ巡り会えれば、その後も安心です。

後者に属した今回のケースでは、痛みの原因に対する理解も早く、受傷後間もなかったため運動療法へも抵抗がなく、数回の施術で痛みが解消され終了となりました。最終回には笑顔が戻りゴルフも再開されています。

臼蓋形成不全も黙っていて悪化するワケではありません。何らかの違和感、痛みからかばって動き出す事で徐々に症状は進行します。動画にあるような「かばった歩き方」が分かりやすい例ですが、お尻を引いて歩きはじめると、本来の歩きに必要な「蹴り出し」が消失します。関節内では通常とは異なる箇所、軟骨の薄い場所で荷重を繰り返すため関節症は進行するのです。保存療法では、臼蓋の最も深く安定した位置で再び支えられるよう、痛みの軽減に合わせ身体を支えられるだけの筋力を補いながら、再発予防を心掛ける必要があります。

医療機関では、臼蓋形成不全=手術との考えが一般的ですが、実際には、先天的なトラブルがなければ短期的な保存療法で手術は避けられます。既往のない方は、痛みに対する理解も早いですし、身体の使い方に癖がないため改善のスピードも速やかです。臼蓋形成不全を診断されても、先天性のトラブルがあったのか、なかったのか。どちらに属するかによって、予後を含め今後の関わり方がまるで異なる事を知っておく必要があるでしょう。

 

【痛み】

「車の乗り降り。」

 

【ginzaplusへの期待】

「老後のゴルフを楽しみたい。仕事復帰。」

 

【施術期間】

 計4回、約3ヶ月

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

 

ginzaplus 佐藤正裕

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【股関節唇損傷】40代男性 手術後のトラブル「関節拘縮」

 

歩き方はとても大切です。

幼少期からの歩きの癖も、長年に渡ると耐えられず痛みとなって現れる事があります。

最近では40代を中心に若い方でも、まともに立てない、歩けなくなっている方が増えていますね。

病院へかかると、臼蓋形成不全や股関節唇損傷などと宣告されるようですが、

それら以上に重要な問題を抱えていらっしゃいます。

股関節痛の予防でも、歩き方への意識が根付けば、おそらく日本人の場合、変形性股関節症の数も激減する事でしょう。

歩きの大切さを全国へ広げたいですね。

 

さて、本日もケーススタディーです。

40代の男性です。股関節痛により股関節唇損傷を診断され手術を受けましたが、やはり、経過が良くありません。手術後の後遺症に悩まされています。

 

【医療機関で診断された病名】

股関節唇損傷

 

【解説】

これまで怪我や股関節への治療経験はなく、ある日突然股関節を動かした際に違和感が生じ、1件目の医師からは股関節唇損傷を疑われ、2件目の専門医からは股関節鏡による手術が勧められました。手術を決意し、その後順調に回復していたものの、4ヶ月が過ぎた頃から急激に痛みが襲い、歩くのも困難になるまで悪化。椅子に座る事すらできず、休職へ。担当医からは再手術の提案がありましたが、復職もできず歩く事もままならない中で、「本当にこのままで良いのか」ご家族が心配されご相談にみえました。ginzaplusにお越し頂いてからは、次第に痛みは和らぎ、走れるまでに回復。しかし依然として関節拘縮は残存し、今後も経過観察の予定です。

 

【理学療法士コメント】

股関節鏡の手術後では、様々な後遺症や合併症が存在します。

その内のひとつが関節拘縮です。股関節とは、肩や膝とは異なり身体深く存在する関節です。そのため、関節鏡による手術も熟練した技術がなければ悪化を来す恐れがあります。手術中の関節内への処置に問題があったり、手術後のリハビリがスムーズに進まないと、関節はかたく動かなくなります。

今回のケースでは、元々股関節の動きに制限がある中での股関節鏡の手術による選択でした。本来であれば、関節拘縮は想定内と考えられ、術後早期から積極的な可動域訓練が必要でしたが、実際には、体幹トレーニングが主体となり、可動域へのリハビリは行われていませんでした。そのため、現在でも股関節の屈曲角度は90度が精一杯であり、つまり、椅子に腰掛けるのも困難な状況です。デスクワークも辛く、休職を迫られ、立ち膝でなければ食事もできない生活です。

保存療法により走れるまでは回復しましたが、依然として関節拘縮は存在し、今後も、継続的なリハビリが必要な状況です。一番の大きな問題は、担当医とリハビリとの連携不足です。動かさなければならないタイミングで動かさないと、関節は瞬く間にかたくなります。動かす事への恐怖心が現れれば早期の解決も難しくなります。股関節鏡による手術は最初が勝負です!はじめの時点で何らかの問題があれば、できるだけ早く専門家の指導を仰ぐようにしましょう。

 

【痛み】

「関節を動かすと痛む。」「座っていられない。」

 

【ginzaplusへの期待】

「復職、子供と遊べるようになりたい。」

 

【施術期間】

 計6回、約3ヶ月

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

ginzaplus 佐藤正裕

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【股関節唇損傷】フィギィアスケートと股関節痛

 

海外では当たり前に実施される保存療法も、日本ではその場を探す事すら困難です。

日本の股関節学会でも保存療法に関する報告は聞かれますが、やはり、手術が主流派の意見。

結局は手術に至るとの前提があるのでしょう、あまり積極的とはいえないように思います。

昨年から変形性関節症の国際学会に参加しています。

海外で扱う保存療法とは日本のものとまるで違います。

単にベッド上のリハビリのみならず、生活ができるように取り組んでいます。

 

今年はインドで筋痛症学会が開催されます。

皆さんは、変形性関節症は骨や軟骨が痛みの原因だと思ってはいませんか。

世界の専門家はまた別のところに注目しています。もちろん私も出席してきます!

 

さて、本日も症例紹介です。

アメリカで活躍されるフィギィアスケーターです。

 

【医療機関で診断された病名】

股関節唇損傷、臼蓋形成不全

 

【解説】

これまで股関節の脱臼治療経験はなく、股関節に違和感を感じはじめたのは2014年になってから。ダブルアクセル、練習中に股関節を痛め、ランニングの最中に悪化。一時は安静にすることで軽減されたものの、練習量の増加と伴に増悪。股関節を動かすと同時にクリック音が生じはじめ、パソコン作業などの安静時にも痛みを訴えるようになり、地元アメリカの専門医師を受診しました。MRI検査結果から「1/3が欠損した股関節唇損傷」との診断。ただ、臼蓋形成不全を伴う股関節唇損傷の場合、手術は技術的に困難を極め、その後のスケート復帰も危ぶまれるため手術は勧めない、とのアドバイス。保存療法を勧められ、現地の理学療法士が常勤するクリニックをいくつか訪ねましたが、いまひとつ効果を実感できずご相談頂きました。

日本に滞在中、1週間に渡って数回の施術を実施したところ、運動時の痛みはほぼ解消され可動域も正常範囲以上に改善。練習も再開できるようになりましたが、筋力低下が目立つため、筋トレをメインに経過観察の予定です。

 

【理学療法士コメント】

臼蓋形成不全に伴う股関節唇損傷は、本場アメリカでも、手術後の経過が思わしくない事から禁忌として扱われます。日本では、変形性股関節症の予防を目的に、瞬く間に普及しましたが、やはり実際に蓋を開けてみると、完治例ばかりか不良例が目立ち、決して優先すべき治療法でない事が理解できます。手術をしても同様の痛みが生じたり、反対側に痛みが生じたり、中には数年以内に人工関節に至るなど、手術適応の判断や技術的な問題に留まらずリハビリとの連携不足は否めません。

数多くの股関節唇損傷例を担当させて頂く中で、私が、特に重要だと考えているのは、以下の3点です。

 

1、痛みを抱えている筋肉の特定とケア方法の習得、

2、危険な動作と安全な動きの理解、

3、症状に見合った筋力トレーニングの実践と日常生活指導、

 

どれが欠けても上手くいかないかも知れません。対象となる方の症状はもちろん、保存療法への受け入れ状況やその人の性格、心理的な状態などを判断し、配分を決定していきます。中には、偏った医療情報に翻弄され、どれも上手くいかないケースも存在します。極端に安静にしたり無理に動いてみたり、症状を悪化させてしまっている方もいらっしゃいます。しかしながら、股関節唇損傷の痛みとは、理学療法士にとっては決して難しい痛みではありません。症状に対する理解が得られ、信頼関係のもと運動量さえ確保できたなら、完治も目前です。

 

【痛み】

「右足を前に上げると途中で引っかかる。」

 

【ginzaplusへの期待】

「フィギィアスケートやダンスが前のようにできるようになりたい。」

 

【施術期間】

 計3回、約1週間

 

【施術前・施術後 (クリックで動画に切り替わります)】

ginzaplus 佐藤正裕

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