【股関節痛】バレエとピラティス

 

今朝外に出ると、明らかに風の温度が違いましたね。まだ、日中は暑くなりそうですが、確実に季節が変わりゆくのを感じています。今日は息子のラグビーへの付き添いと、午後は妻と一緒に観葉植物を見に出かけてきます。アトリエを作るんだそうです、どうなることやら...苦笑

 

さて、今回の大阪出張では、バレエの先生がおふたりお見えになりました。

お一人は、人工股関節手術後の方。もうお一方はまだ未手術、でも、痛みのあまり手術をしようか迷っていらっしゃるようでした。

 

 

バレエでもピラティスでも、運動様式は異なれど、痛むポイントはどちらも似ています。

 

あくまでも私の経験ではありますが、バレエの場合は、正しい「ターンアウト」をができるようになれば、痛みは解決します。ご相談いただくほとんどのケースで、“つま先外”の見かけ上のターンアウトで股関節を痛めてしまっています。脚の付け根、つまりは股関節から正しく運動を誘導できるようにすること、症状の改善に必要です。ピラティスの場合でも、その動きの特徴から、皆さん股関節の前面、屈筋群に頼り過ぎてしまっています。“前もも”が異常に発達し過ぎて股関節痛を作ってしまっているようです。どちらも、根本から動きの修正を図るとともに、悪さをしている筋肉を上手にリリースできると、問題はクリアーされるでしょう。

 

話は逸れますが、プロフェッショナルのアスリートでは、最近テニスのアンディマレー選手(イギリス)が人工関節にされています。もともと股関節の痛みから、はじめは股関節鏡による手術を行いましたが、経過が順調ではなく、結局、人工股関節を入れ手術に復帰されました。彼が選んだのは人工股関節の中でも表面置換術。日本では珍し術式ですが、海外では、若い方やアスリートを中心に非常に多く採用されています。

 

最後は、必ず、手術が夢を叶えてくれます。ただ、その前にできることは無数にあるはずです。できるだけ、股関節の原型を崩すことなく、改善が図れる方法はないのか試していきましょう。

 

バレエの方では、正しいターンアウトをできるようになること。そして、ピラティスの方では、正しく屈筋群をリリースできるようにすること。これでほとんどの痛みは解消されるはずです。

 

 

一昨日、始発の新幹線に飛び乗り銀座へ。

新大阪駅で後ろのご婦人から勧められたのが、この「カルネ」。

初めて食べてみましたが、なかなか美味しかった!

 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

お問い合わせご予約

☎03-6228-6058

ホームページ https://ginzaplus.com/jp

 

【人工股関節】骨折

 

大阪も暑いですが、東京よりもカラッとしていますね。今朝も中之島公園に走りに行ってきましたが、早朝からワンチャンのお散歩とウォーキングやランニングの方たちで大賑わい。暑いのに皆さん、頑張っていらっしゃいますね!

 

さて、今日も手術に関する話題です。基本的には、人工股関節を入れれば約8割はその結果に満足との報告が得られています(2017 日本股関節学会)。ただし、やはり例外も存在し、私の経験では、人工後も反対側が痛い、腰が痛い、膝にも来た、また前回のような入れ替えや脱臼、感染症など術後の合併症・後遺症に悩まされる方は少なからずいらっしゃいます。感染症に関して申し上げれば、私自身の経験ではこれまで術後感染症は、一例のみ。決して多くはありませんので、ご安心を。ただ、発覚後の処置が非常に大変です。一旦、人工物を取り除き、滅菌された部屋で一定期間を過ごします。菌がいなくなったのを確認したところで、再手術。入れ替えまでの間は基本的には、(当時のプロトコルでは)完全非荷重でしたから、みるみる体力も衰え、メンタル面へのサポートが非常に重要と感じました。

 

本題に入りましょう。今回のご依頼は、術後のワイヤートラブル。

 

 

ワイヤーが...とありますが、これは、術中における「骨折」が生じたものと予測されます。おそらく、インプラントを大腿骨に挿入する際に、力強く入れ過ぎたためか、あるいは、患者さんの骨が脆かったのか、金属が骨に勝ってしまい骨折を来したのでしょう。それをワイヤー固定で処置したのですが、時間も経って緩んできたのでしょう。

 

術者によるテクニカルな問題と患者側のハードな問題、両方に原因があったものと思われます。

 

先日、乳がんの方がお越しになられました。完全に私の知識不足ではありましたが、最近では、手術でもバッグは入れずに、自己組織を活用され再建するようです。こうした考え方や技術を持った先生は、まだ日本でも少数派のようですが、やはり、異物を体内に埋め込むことへの関心は広がっています。

 

OARSI、世界の関節症学会に参加すると、毎年、人工関節を体内に置くことでの全身への影響が報告されています。心臓への負担、寿命に関する報告、脳や血管系のトラブルなど、日本語・和文で叩いてもなかなか出てこない情報ですが、こうした背景からも、日本と欧米諸国では人工へのリスクの捉え方も根本から異なり、日本においては、真実が知らされていない一面も存在すると感じています。

 

股関節の外科治療も、おそらく近い将来、再生医療との融合によって、今もよりももっと身体へのダメージの少ない療法へと、進化していくことになるでしょう。

 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

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【人工股関節】入れ替え

 

暑いですね、今朝も走ってきましたが、7時台のスタートではもう丸焦げです...汗 もしも、東京でオリンピックが開催されていたら、選手も観客も大変なことになっていましたね。皆さんも日陰で涼みながら、水分補給、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。

 

さて、今日は人工関節についてです。

人工関節の宿命としてあげられるのは「入れ替え」、再置換が待っています。消耗品ですので、使い過ぎることで磨耗したり、骨との相性が合わなくなったり、新調を迫られることがあります。明らかに緩んでいる、とわかるときもありますが、自覚症状がなく訪れることもありますので、定期検診は欠かせません。

 

入れ替えまでの期間は、海外での報告では、6-7年という論文もあれば、15-20年近く維持できるとも報告もあり、個人差が最も影響を受けそうです。特に日本の場合では、長持ちさせる風潮がそもそもあるため、医療機関でもあまり無理をさせません。一方、アメリカでは、QOLを重視するためか、結構皆さん活発に動いていらっしゃいます。アメリカンフットボール、テニス、ゴルフなどスポーツにも積極的に参加され、そのせいもあってか、入れ替えまでの期間も短くなっています。

 

先日お越し下さったが実物をお持ち下さいました。現在ginzaplusでもご覧いただけますので、ご興味ある方は、ぜひ参考になさって下さい。

 

 

けっこう、ずっしり...ですよね。

 

こちらの方は、ヨガの最中に股関節を痛め、その後瞬く間に悪化。最終的には痛みが回復されず、人工関節を選択されました。その後、比較的順調に経過していたものの、今度はインピンジメント、骨同士の接触を繰り返し骨融解、その影響が筋肉にまで及んだことで、いくつか症状を合併し、最後は「緩み」による入れ替え手術となりました。

 

約10年、少し早い気もしますが、こればかりは予測が付きにくいものです。何をどうすれば長持ちするのか。身体の使い方の問題、骨の問題、活動量の問題、手術の技術的な問題、内的要素から環境要因まで複雑に絡み合うために、初回よりも入れ替えの手術の方が、負担も大きくなります。

 

リハビリ的にみても、人工関節は、片側だけの場合と両側では予後が異なりますし、また手術後、どういった生活をしてきているかでも、その後の人工物への影響も変わると想像されます。

 

人工関節の入れ替え、そうは簡単に起きては欲しくありませんが、片側 or 両側同時、前方 or 後方侵入、安静派 or スポーツ・活動派など、ライフスタイルに合わせた情報収集、長持ちの秘訣についても確認しておきたいですね。

 

 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

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【変形性股関節症】行動力

 

午前2時。

一通のメールが届いておりました。朝起きて内容に目を通し、その数時間後には、直接電話がかかってまいりました。お話を伺えば、一刻も早く施術を受けたいとの様子でしたので、急遽時間外にお越しいただきました。

 

医療機関からは、2度目の受診で将来的な手術を宣告され、医師からは貧乏ゆすり(=ジグリング)をやるように勧められたようでした。やり方も分からず、昨晩、インターネットで検索していたところ、偶然、ginzaplusのホームページにたどり着き、「これだ」と閃き、それからは興奮して寝れず、真夜中のメールになったそうです。

 

 

お会いした印象は、一見して、そこまで悪い状態ではないようです。杖なしでも歩けますし、可動域も十分なほどあります。ただ、寝返りを打つときに辛かったり、自転車を漕ぐ際に引っ掛かりを感じるようでしたが、施術後には快適な様子でお帰りになられました。

 

痛みを発症したきっかけは、今回の自粛生活による不活性が原因です。元々、運動好きで活動的な方ほど、筋肉がそこそこ備わっているため、動かさなくなることで、それらがこわばり、痛みを発生しやい前段階に突入します。

 

この方は、もっともっと伸びるタイプです。積極的に、身体を使いながら、「良くするとは、こういうことなんだ」というループを、理論よりも感覚的に感じられるようにしてあげる必要があります。私の経験からは、いわばこうした体育会系の人たちは、そっと趣味活動に戻してあげられれば、黙っててもよくなるタイプ、股関節のことなどすっかり忘れるくらい改善されるでしょう。

 

普段は、自転車で都内をどこまでも行き、皇居を2周回が普段のノルマ。習い事へも、もちろん全て「チャリ!?」 さすがに昨日は、自転車ではありませんでしたが、次回は銀座までも自転車でお越しになるとのこと。素晴らしい行動力。今まさに人生を謳歌した生き方を、現在の股関節の状態で労わり、安静でしのいでは本当にもったいない...。

 

手術を宣告され次に移す行動は様々ですが、冷静に自己分析され、一歩を踏み出せる行動力、勇気と感性が備われば、また新たな生活が待ち受けていることでしょう。

 

 

昨夜帰ると見事な夕焼け。

 

このたびの大雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復旧をお祈り申し上げます。 
 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

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【変形性股関節症】試練

 

人生とは、試練の連続です。

大小様々な障壁を、人生という舞台と通じて、いかに乗り越えていくのかが問われているように思われます。

 

変形性股関節症には、必ずといってよいほど、痛みが訪れるタイミング(=試練)があります。頻繁に起こるのは、育児や家事、孫の面倒、親御さんの介護、そして、自宅の改修や片付けです。

 

結局、普段と違った慣れない姿勢での、仕草や重い荷物の持ち運びなど、「前屈み」が症状を引き起こします。常日頃から、身体を鍛えているような場合では、話は別でしょうが、たいていの皆さんは、こうした姿勢での作業に、身体がついてゆけずに、症状を引き越します。

 

なぜ、前屈みがダメなのでしょうか。

 

単純に、ほとんどの人は、前と後ろの筋肉のアンバランスから、前側を酷使して使っています。それに、追い討ちをかけるように、この姿勢が強要されるので、痛みが起こりやすいのです。

 

 

さて、問題はその後の解決方法です。一般的に、「プール」が良いとされますが、いかがなものでしょうか。水泳が得意で1000、2000くらい泳げるほどの泳力があったり、水へ入ることでリラックス感が味わえる場合は、プールも良いでしょうが、果たして、ご自身任せの水中運動で、どれだけの効果があるのかは、私にはわかりません。実際に、プールでピンピン改善された例を未だ拝見したことがないからです。

 

それよりも問題だと感じているのは、20年、30年、手術をしたくなく、ご自身でいわば『自己流の保存療法』をがんばってきた方たちは、決まって、体重を乗せないように庇う習慣を身に付けてしまい、大きな左右のアンバランスが生じてしまっています。

 

真っ直ぐに立てず、しゃがんで立てず...。

 

こうした状況を、何とか早期に克服しなくてはなりません。本当に、手術を避けるための方法とは、決して、(水中で)負荷をかけず、大事だいじに労わりながら、残りの余生を何とか逃げ切るのではなく、逆に、これまでの苦手となっていた動作を、一つずつ克服していく過程にこそ、手術のない明るい未来が待っていると感じています。

 

長い人生、どこで、試練が待ち受けているのか分かりません。その時にも、自分軸をしっかり持って、矛盾を解決できるだけの力を備え、周りのサポートも上手に利用しながら、立ち向かっていく必要があるのでしょう。

 

 

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)

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